本の紹介文、ブック・レビュー。 通常はいわゆる新刊本について行われることが多く、読者の書籍選びにあたって参考に供する意味を持つ。
ニッポンの書評 (光文社新書)
関連リンク 書評 - Wikipedia 好書好日|Good Life With Books http://www.yomiuri.co.jp/book/review/ 書評サイト-本スキ。 ビジネス書の書評・要約まとめサイト bookvinegar-ブックビネガー HONZ - 読みたい本が、きっと見つかる!
先日は、お笑い芸人キングコングの梶原さん(現在はカジサックとして活躍中)の本を読みましたが、その本の中でカジさんが「俺の相方の西野は本当にすごいやつなんです」 と何度も繰り返し書いていたので、西野さんはどのような考えを持っているのだろうと思い、西野さんの著書「革命のファンファーレ」を手に取りました。 ↓カジサックさんの本はこちらで紹介していますので、ぜひご覧ください jacksnote.hatenablog.com 私がこの本の中で興味を惹かれた内容は、以下の3つになります。 ①完全分業制 ②絵本の無料公開 ③信用を得ること ①完全分業制 プペルを制作する上で工夫されたのが、この完全分業制だそ…
でぃすぺる作者:今村 昌弘文藝春秋Amazon ジュブナイル×オカルト×本格ミステリ。 まぁこの著者なので、オカルトはオカルトとして存在前提だし、 それでも間違いなく本格ミステリの構成を取っている、という作品。 展開や読み味はジュブナイルの要素は勿論大きいけれど、 かなりミステリ寄りに描かれている。 というのも、オカルト好きの主人公男子と、現実路線の優等生少女が、 それぞれの視点からの推理を示すけれど、 三人目の少女があらかじめ決めたルールでどちらも否定する、 というロジック推理の展開が常に組み込まれているからだろう。 あらかじめ期待したほど、優れた作品とまでは思えなかったけれど、 構図の組み…
関西の漫才界を牽引する吉本興業を筆頭に、数多くの関西タレントたちが日本のエンターテイメントシーンで大きな存在感を放っている。しかし、この関西勢の隆盛に隠れがちだが、かつての東京も漫才の大いなる歴史を築いてきた土地であることを忘れてはならない。東京漫才の草分けである東喜代駒から始まる栄華、四天王や夫婦漫才、そして民謡安来節との深い結びつきを明らかにする2章から3章は、東京漫才がかつていかに繁栄していたかを詳細に描写している。特に、芸能のメッカだった浅草の雰囲気や、ラジオ放送との関連性を深堀りする。 時代は移り変わり、落語が主流の場で色物扱いされがちだった漫才がどのようにして尊重され、果たしてどの…
⚪︎ブログ運営者kimkim紹介 読書家:1日1冊以上読書しています! 元々は読書大嫌い 本のジャンルを問わずレビューしてます。 ぜひ、読者登録お願いします! 転職戦術 〇〇と面接で年収157万円アップ!: 学歴関係なし!高卒でも大手企業の総合職採用を獲得した8つの転職手順 転職失敗を防ぎ人生の幸福度を上げるコツ 再現性抜群の転職戦術【就職】【職業】【中途】 作者:くれの Amazon こんな人におすすめ!○転職をしたい人○転職活動中の人 今回は、くれのさんの『転職戦術 〇〇と面接で年収157万円アップ!!』を読んでいこうと思います! 転職で年収が157万円アップだと・・・ これは読むしかない…
思考の質を高める 構造を読み解く力 作者:河村有希絵 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 読んだ目的 クライアントの言う事をを聞きながら構造化して理解できるようになるため 自分の主張・言いたい事を構造化して伝えるられるようにするため
警察小説は一見、犯罪とその解決にフォーカスした単純な物語に思えがちだが、その実態はずっと複雑で、人間の内面や社会の様々な側面を掘り下げる深い「容器」である。明らかにされる事件の背後には、人間ドラマ、個人の成長、組織内の葛藤といった様々なテーマが隠されており、それらは捜査官たちの仕事を通じて繊細に描かれていく。このような多様性が、読者にとって警察小説の魅力の一つとなっている。 異なる部署に所属する警察官が扱う事件の種類が異なるのは当然で、それによって物語の色彩も大きく変わる。人の命を奪う犯罪から、社会の安全を脅かすテロリズム、経済犯罪まで、捜査の舞台は多岐に渡る。このような背景が、警察小説に深み…
サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット を読みました。評判通りの良い本でした。 サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット作者:モーガン・ハウセルダイヤモンド社Amazon
おはようございます。 読書がライフワークになっている 医療業界のコンサルタント ジーネット株式会社の小野勝広です。 なぜ本を読むか? 私にとっては 勉強というか 学問なのですね。 勉強とは精を出して勉めること。 学問とは学び問うこと。 厳密な意味合いがどうかまではわかりませんが 私にとって読書とはまさに学び問うことです。 何かを知って そこで終わりにするのではなく、 むしろそこが出発点。 知ったことをいかに発展させるか? どう展開させるかこそが 「問う」ということなのだろうなと考えています。 ダボハゼのように 興味のある分野は何でも手を出しますし、 まあ自慢できるような 難解な本ばかり読んでい…
毎週日曜日は、この一週間( 3/11~3/17)に週刊誌や新聞などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPなどをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者.編者 出版社 税込価格 書評掲載回数(②回以上を表示) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: 3/24 号 2 冊タイ飯、沼。 髙田胤臣 晶文社 3,520 ③パリの「敵性」日本人たち 脱出か抑留か 1940-1946 藤森晶子 岩波書店 2,420 ② ◆女性自身「今週の本」: 3/26 号 4 冊K+ICO 上田岳弘 文藝春秋 1,760 ②暇と退屈の倫…
1.はじめに 2.内容 (1)アサーティブ・コミュニケーションとは (2)アサーティブになるための準備 (3)アンコンシャスバイアスの影響に気づく (4)アサーティブな表現のポイント (5)ケース別対応例 3.教訓 アサーティブ・コミュニケーション (日経文庫) 作者:戸田 久実 日経BP Amazon 1.はじめに 著者の戸田久美さんは、アンガーマネジメント協会の理事もされている方です。 私の所属する会社において、管理職向けに「アンガーマネジメント」や「アサーティブ・コミュニケーション」の社外研修があり、戸田さん講師の講義を受けたことがあります。 「アサーティブ」とは、自他を尊重した自己表現…
財務諸表を読むにあたりより実践的に企業の決算内容を見ながらそこから何を読み取れるかを見ていく本になります。ビジネススクールは行ったこと無いのでわからないのですが、こういう感じのことやるのでしょうかね。 掲載されている企業は10社で、こちらの企業の決算内容を比較しながら会社の特徴を見ていく流れになります。 ソフトバンクグループ ファーストリテイリング ニトリ カルビー ヤオコー トヨタ自動車 任天堂 信越化学工業 日立製作所 セブン&アイホールディングス ビジネススクールで教えている会計思考77の常識 作者:西山 茂 日経BP Amazon 📒 Summary + Notes | まとめノート …
何日か前に、あるYouTube動画で芥川龍之介の『蜜柑』が取り上げられていた。 この作品は「明るい芥川作品」として有名だが、この作品が元々、『私の出逢った事』という題名で発表され、後に『蜜柑』と『沼地』という作品に分けられたことを知っている人は意外と少ない。僕はたまたま昔、新潮文庫で注釈を読んだら書いてあったから知っている。ただ、この対照的な作品が一つにまとまり得るのかずっと謎だった。 その事を朝ふと思い出して、読み返そうかと青空文庫で探したら、『沼地』の上の行に、『沼』という作品があるではないか。そっちは全く記憶になかった。 『沼地』の話はいずれまた別の機会に譲るとして、『沼』である。 すご…
ムカシ×ムカシ REMINISCENCE (講談社文庫) 作者:森 博嗣 講談社 Amazon 「ムカシ×ムカシ REMINISCENCE」 森博嗣(著) 講談社 あらすじ シリーズで一番面白かった! まとめ こんな人にオススメ こんにちは、ちわぷ〜です! ハマってしまって暇な時間をかき集めて読み漁っている森博嗣先生のXシリーズ! 今作はシリーズ4作目で、今の所一番好きな作品になりました(^ω^) まだ1作目〜3作目を読んでいないよ〜という方は、以前ご紹介した下記の記事よりお読み頂けますと幸いですm(_ _)m 1作目はこちら chiwawatan.hatenablog.com 2作目はこちら…
おはようございます。 日本人が投資で大きな成果をあげられない原因の1つが、そもそも家計資産全体に占める株式などのリスク資産の割合が低すぎることにあります。 「オルカン」を買うか、「S&P500」を買うか、「インド株」を買うかといった問題ではなく、十分な割合で投資できているかという観点が重要です。 株式比率で悩んだら「100 - 年齢(%)」という有名な式を参考にしましょう。今30歳の人なら資産全体に占める株式の割合は70%が適正ということです。ほとんどの日本人は株式などリスク資産の割合が低すぎるため、効果的な資産形成ができていません。 — ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777)…
ニューヨーク、パリ、ロンドン、そして東京の街角では、次々に新しいカフェやロースターがオープンしているようです。 世界中どこにいても、おいしいコーヒーが手に入り、至福の一杯を味わうことができます。 一方、コーヒーをこよなく愛する人たちが暮らす家を覗いてみると、そこには、お気に入りのコーヒー豆や使い慣れた道具はもちろん、コーヒーの味をさらに引き立てるような居心地のいいスペースがあります。 コーヒーのある暮らしを、もっと豊かで楽しいものにするべく、さまざまなヒントから、自分流のコーヒーライフを是非見つけてほしいです。 読書が趣味の私もコーヒーは欠かせないものです。 ■コーヒーの楽しみ方 ■コーヒーに…
たった十八篇を収めただけの小さな詩集『孔雀船』は、大きな不幸と幸に縄のようにあざなわれてきた。 まず最初の不幸は、明治三九年(一九○六年)、はじめて世に送りだされたとき、その船出が題名のような華やかさには恵まれなかったことである。文語定型詩の旧から口語自由詩の新へ移動しはじめていた明治末期の詩の世界で、小さな詩集は忘却の海に沈められたにひとしかった。それからほぼ二十年後、あの気難しい日夏耿之介が「泣菫、有明に次ぐ個性あるスタイルの保持者」の名を熱烈に呼びかえす。それが幸いして、伊良子清白の名が多少は思いだされることになる。さらに十五年ほど経って、『孔雀船』が岩波文庫の一冊に加えられたのも、日夏…
書籍「SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意――メタスキル、学習、心理、リーダーシップ」を読んだので内容をまとめる。 以下の内容は、ほとんどClaude3 Opusを使用して作成している。 要約 CHAPTER1 スクラムマスターの役割と責務 スクラムマスターは、自己組織化したチームを作り、ハイパフォーマンスなチームへと導くことが使命である。秘書のような仕事ではなく、チームの改善活動において欠かせない存在であり、アジャイルとスクラムのエキスパートである。スクラムマスターは、チームの自己組織化を促進し、障害を取り除き、透明性を高めることで、チームが最高の…
『すべての享受と、すべての幸福とは消極的なものだが、苦労は積極的なものだ。ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』(中央公論新社)』 「若いときの苦労は買ってでもしろ」などと聞いたことはありませんか? なんで、わざわざ、苦労をしなければならないのか疑問だという話もありますね。 でも、このフレーズからは、そのようなニュアンスが滲み出ています。 ショーペンハウアーは、ゲーテに認められて弟子になったこともあるようです。 後にベルリン大学で講義をする事になっても、人気もあるのに、聴講する学生からは理解されていないという葛藤があったようです。でも、玄人には理解されるという板挟みを経験しているようです…
筋ジストロフィーの松野敏之さんが書いた人生の記録です。 松野さんは四歳の時に筋ジストロフィーを発症し小学校三年生の時に入院し、三十七年入院しているとう事がわかります。人工呼吸器をつけ病気が進行しているという事がわかります。 本文は明るい内容が多くすっきりした文章で読みやすいです。 1980年2月あかつき病棟で「サンライズ」が結成されたことが書かれています。あかつき病棟の音楽好きのメンバーが結成しており、松野さんは18歳の時に参加しています。体が不自由ながらも音楽に前向きに取り組む姿勢が素晴らしい。楽譜が読めてピアノや楽器が出来る人を本当にすごいと思います。 恋愛事情についても書かれています。X…
書籍「科学的根拠に基づく最高の勉強法」を読んだので内容をまとめる。 以下の内容は、ほとんどClaude3 Opusを使用して作成している。 要約 はじめに 本書は、科学的に根拠のある効果の高い勉強法について、心理学や脳科学の研究によって得られた客観的な証拠に基づいて紹介している。単なる個人の経験や伝統的な方法ではなく、科学的根拠に基づく勉強法を知り、実践することで、読者がより良い人生を過ごせることを願って書かれた一冊である。「勉強する」という行為には人によって大きな違いがあり、効果的な勉強プロセスとそうでないものがあることを示唆している。本書では、誰でも実践でき、科学的に効果が確認された勉強法…
八戸ブックセンター(青森) 市営書店だから目指す「売り上げよりも大事なもの」 好書好日 - 朝日新聞デジタル https://book.asahi.com/article/15179905 直木賞作家・今村翔吾氏が神保町に上げる「本屋さん」再興の狼煙:日経ビジネス電子版 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00621/031100001/?n_cid=nbponb_twbn 【Q1決算】トップカルチャー(新潟市西区)、経常損失約4,800万円 書籍の売上減や人件費増が響く | 新潟県内のニュース https://www.niikei.jp/98997…
今回は、これまで書いた「読みたい本の探し方」をまとめてみようと思います。 これまで書いた記事をリンクしつつ、1つの記事にするほどでもないトピックも追加で書いていきます。 それではサクッと本題へ。
本の感想「地球の細道」安西水丸(A.D.A.EDITA Tokyo) 読み始めて直ぐに再読だと気が付いた。著者が亡くなったのは2014年5月で、この本の出版は同年の8月になっている。おそらく、その頃に書評が出てこの本を知ったのではなかったかと思われる。だから10年ぐらい前に読んでいたのかもしれない。 著者が国内外のあちらこちらを訪ねて書いた紀行エッセイを集めたもので全部で92タイトルある。国内と国外とほぼ半々の割合になっている。行きたいと思ったところへ実に身軽に旅立っていく。例えば、ある時、無性にポルトガルへ行きたくなり、成田空港へ向かう。空港で冷静に考えてみると行き先はいかにも遠い。フライト…
・今週もありがとうございます! 文章を紡ぐ人であり続けたいポポリッチです。 本日は月曜日。月曜日の当ブログ。 毎日の書評はおやすみ。 私からの余談話と告知。応援スポンサー様の紹介。応援スポンサー様の活動記録。 こちらを中心にお送りします。 最後まで楽しく読んでいただければ幸いです。早速の私からの余談話に入ります。 「10年前の成功体験と失敗体験」 私は基本的に失敗体験と言いません。「人生経験」ですからね。だから体験を客観的に話している。そういう余談話と捉えてください。 ただ、伝え方としては分かりやすい。失敗体験として語りたいと思います。人生の分岐点というかこのブログの分岐点。当ブログに大きな傷…
伊藤亜紗*1「障害と科学技術 呪縛からの解放」『毎日新聞』2023年1月14日 キム・チョヨプ、キム・ウォニョン『サイボーグになる』という本の書評。 キム・チョヨプは一九九三年生まれのSF作家。聴覚障害の当事者で女性、大学では自然科学を専攻した。キム・ウォニョンは一九八二年生まれの弁護士。骨形成不全症*2という難病の男性であり、作家、パフォーマーとしても活動している。(後略) 著者たちが注目するのは、サイボーグのリアルな姿だ。技術を含む物理的環境の影響を受けやすい障害者は、機械と身体の接合部が決して滑らかではないことを知っている。「皮膚のただれや炎症」は日常茶飯事だし、「バッテリー残量五パーセ…