投げ銭、 投票システムの、 最小規模映画祭
参加資格は15分以内の面白いDVDの自主制作映像。 作り手に特に制限は無いので、 老若男女、国籍、生死を問わないが、 日本語でMAIL出来ればありがたい。
真っ暗な画面でも、 面白ければ別にかまわないと、 選考スタッフは思っている。
第1回は、2009年7月6日福岡市春吉のCafe gigiにて開催された。 第2回は、2009年9月14日を予定
何物でもない、何物にもなりきれない、そんな人間たちに注がれる溢れるほどの愛情!やっぱり人間って素晴らしい! (評価 88点) 夜明け、うっすらと明けかかった隅田川のリバーサイドをツィートしながらただ歩く志ん魚(しんとと)。たったそれだけのシーンにむせかえるほどのエモーションが満ちあふれている。そして、あのタモリの作詞による永遠の名曲「シー・ユー・アゲイン」がかぶさる、とてつもなく切ないエンド・クレジット!これは自分だけの宝物のような極私的な名画なのだ。 根っからの洋画フリークのはずなのに、心底、好きな映画には、何故か、邦画が多い。本作も、この負け犬が心から愛してやまない作品の一本。惜しくも早逝…
粗い粒子の映像が醸し出す得体の知れない恐怖感が、どこまでも続くオーストラリアのザラついたアスファルトの路面を疾走する。近未来バイオレンスの頂点にして不滅の傑作(評価 85点) 映像の幻影がもたらす薄汚れたリアルなバイオレンスが炸裂する。映像の持つパワーを思い知らされた負け犬的トラウマ級の衝撃作。 「マッドマックス」は“暴力のルネッサンス”である。こんなイカしたキャッチフレーズをつけるセンスを負け犬が持ちあわせているわけはない。このコピーをメディアで発言したのは、誰あろう、映画解説者の荻昌弘氏。「マッドマックス」が、同氏が解説を務める「月曜ロードショー」でオンエアされた時のことだった。 TVで「…
人間がパニックに見舞われ、咄嗟の場合、どうするべきか?その時、リーダーを選ぶとすれば誰がいいのか?ケース・パターンの一つのショー・ケースでもありヒューマン・パニック映画としても感動必至の大傑作 (評価 88点) あの日あの時見た映画、ふと日常の生活の中で思い出し、何十年ぶりに見てみたら、実はそれが思いもよらないレベルの傑作であることを再発見するのは実に楽しいものです。 2001年9月11日、午前8時46分40秒、アルカイダによってハイジャックされたアメリカン航空11便がワールドトレードセンタービルに激突。その後も同様にハイジャックされた旅客気が同ビルに次々と突っ込み、崩落したビルに呑まれ297…
村八分、同調圧力・・不穏な言葉だと思いませんか (評価 82点) この映画、そもそもお正月映画として公開されていた。でもあくまでもメインの一枚看板ではなく併映作のおまけつきのいかにもなB級映画。 初めて見たのは月曜ロードショー。以来、ホラージャンルの作品としては不動の揺るぎないマイベストの地位にある作品となっている。何といっても、ホラーとカーアクションをそのまま安直に合体させたら思いがけない傑作が生まれちゃったというお手頃感が子供心にすでに芽生えていた自分のB級フリークの琴線にもろに触れてしまったのだろう。 この作品、一番怖いのは追っかけてくるのが超常現象的な悪魔などというこけおどしの存在でも…
すっかりナメていたけど見直した、イヤ、ほんとは凄かったんだ (評価 76点) 007のオリジンを目撃したら、すっかり勢いづいてシリーズ全作制覇の野望の火を絶やさんとベストワンの評価も高い「007ロシアより愛をこめて」を今更ながら見ちゃったヨ!というわけで「007ドクター・ノオ」のちょっと年を食った映画への思いやりのねぎらいの評価とは次元が違う、そのエンタメとしてのハイクォリティーを存分に堪能出来、お腹いっぱい楽しませてくれました、というのが正直な感想です。 実際、一作目とここまで違うものか、といったところ。まるで別物の映画といっても良い位。本作は例によって子供の頃、テレビで見ています。(これも…
古今東西の負け犬逆襲映画大賞なんてものがあったとしたら、大賞に輝くのはまさにこの映画に違いない (評価 82点) イングランドの田舎町に一組の夫婦がやってくる。村人の一団の執拗ないやがらせに、初めは平和主義を固辞していた数学者の夫デイヴィッド(ダスティン・ホフマン)。しかし、妻が強姦され、知的障害の男をめぐる確執から最後に怒りを爆発させ、この世の修羅場が現出する。原作タイトルは「トレンチャー農場の包囲」 最初にこの映画のことを知ったのは当時、愛読していた「ロードショー」誌に載っていた、その程度のほんの短い紹介記事だった。何せ当時のこと、レイプという言葉すら未知の単語に近く、あくまでも強姦だった…
いったい、マフィアの姉さんとあの「風の谷のナウシカ」に共通点があっただなんて誰が想像出来るだろう (評価 80点) いやぁ~!あのグロリアのオープニング、素晴らしかった。今度、オレが作るアニメにパクッてやろう・・というガラの悪い口調ではないけども、アニメ界の巨人で大の負けず嫌いの宮崎駿氏はキネマ旬報の風の谷のナウシカの記事の掲載号で確かに仰っていました。現在、その実物はないので記憶を頼りにのたまわっています。 奔放にビル群が描かれたカラフルな子供のラクガキを思わせる絵。キャメラがその絵から横移動にパンするとなめらかなビルの空撮の実景に重なっていく。それにあのビル・コンティの名曲がかぶさって・・…