「恍惚の人」という小説が登場したのは、1972年でした。 その内容に、衝撃を受けました。人間が、どのように老いていくのかについて考えるきっかけになった作品でした。 その後、1973年に森繁久彌主演で映画化され、さらに注目を集めました。 当時は、老人の認知機能が衰えていくことを隠そうとしていた雰囲気がありました。 今は、早めにその傾向を捉えて、できる限り共有し、必要な対策をした方がよいと考える時代になりました。 さらに、若年性の認知機能低下なども取り上げられるようになり、公表することにより、周囲の理解を得られるという対処策をとる人も出てきました。 最近、物覚えが良くないというのは、周囲の「違和感…