東京は故郷という言葉が似合わないような気がする。 東京は色々な地域から来た人達が集まって出来た場所のように思えるので。 それでも子どもの頃から暮らした場所はどこであっても思い出が染み付いている。 子供の頃暮らした場所には伯母が今も住んでおり、顔を出すようにしている。 伯母は95歳で一人暮らしをしている。 ほんの一時間、一緒にお茶を飲みながら、ご近所さんたちの近況や昔の出来事などをおしゃべりする。 お互い覚えている思い出は違う事であっても登場人物や場所は共有の記憶なので情景が浮かんでくる。 遠い思い出を共有できる人は段々減ってくるので貴重なおしゃべりだ。 この場所に来れるのも伯母が住んでいるから…