2005年夏、郵政国会は参議院でヤマ場を迎えていた。新聞社の政治部は、解散だ、解散だ、と煽り立てている。政治記者は首相の交替だ、いや政権交替だ、と騒ぎたい。政局が仕事だと勘違いしている。彼らにとって4年も続く長期政権は、髀肉の嘆を託つもので、退屈きわまりないのだ。(猪瀬直樹『この国のゆくえ』ダイヤモンド社、2006) こんにちは。2005年が2024年になっても、首相の交替だ、いや政権交替だ、とメディアが騒いでいて残念に思います。政局ではなく、政策を報じてほしい。そう感じている人が多数派を占めれば、この国のゆくえにも少しは期待がもてると思うのですが、どうでしょうか。新聞の総発行部数は過去20年…