休日の今朝は5時に目が覚めたので、リビングで本を読むことにする。静かな一人時間は久しぶり。外は台風の雨風がごうごう言っているけれど、家の中は静か。 高山なおみ『帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。』を読み始める。ごはんの本は好きで、作者のお名前ももちろん知っているのに、高山さんの本はそういえば読んだことがなかった。 「なおみ」という名前の質感から、なんとなくほっこりおだやかなエッセイを想像していたら、ぐりぐりくるタイプだった。 よく見たら、帯に「切なく痛い」と書いてある。確かに切なくて痛い。胸の中の、形にはなってるけどまだもろい部分の表面を、バターナイフで薄く削られていく感じ。 …