クラシック音楽家を中心に撮影する写真家。 1936年、生まれ。2015年1月12日、死去。 1971年、「音楽家〜音と人との対話」で日本写真協会賞新人賞を受賞。 1986年、「世界の音楽家」(全三巻)で芸術選奨文部大臣賞を受賞。 2005年、「日本写真協会賞作家賞」受賞。 ○ リスト::写真家
【総評】 3〜5月は案の定ぽっかり空いたけど、思ったよりいろいろなところに足を運んでいた。絵画・彫刻系を本当に全然観てないこと、博物館や動物園にあまり行けなかったこと、原美術館ファイナルのチケットを取りそびれたこと以外は悔いなし(結構ある)。これ見たい!と思った企画展はほぼ網羅できたように思う。一番良かったのは都現美のオラファー・エリアソン。頭一つ抜けている展示・作品群だった。次点で原美術館のメルセデス・ベンツアートスコープと国新美の古典×現代。いずれもキュレーションの妙。 コンサートについては、原田慶太楼氏を知ったことが大きな収穫だった。また、推しのパブロ・エラス・カサド氏の来日が叶ったのは…
木之下晃氏は新聞社や広告代理店からキャリアをスタートし、辞めてフリーになったあと音楽家を撮り続けていたそうな。被写体は歌手・楽器奏者・指揮者など幅広い。ステージで演奏しているその瞬間を写真に収める。ジュリーニ、マリア・カラス、マイスキー、小澤征爾、カラヤンなどなど錚々たる音楽家たちの写真が展示されている。「写真から音が聞こえてくるようだ」とは言わないけれど、うーん確かに一番いい顔(すなわちそれは演奏がうまくいっていて、かつ曲中でも聞きどころな箇所)だということはなんとなくわかった。ていうかそういう状態のことを世の人は「写真から音が~」というのだろうか... 印象的だったのは、キャプション内での…
サントリー美術館リニュアル記念第2弾の展覧会は「日本美術の裏の裏」展。サントリー美術館が「生活の中の美」をコンセプトに掲げる中、日本ならではの美の楽しみ方、目に見えていない「裏」に、隠されている「裏」の魅力を紹介する展覧会なのだそうだ。展覧会場は襖を配したり、影で字を構成したり、なかなか凝った作りになっている。そして写真撮影が可能となっている。 円山応挙《青楓瀑布図》 「小をめでる」章では、ミニチュアサイズの雛道具の精巧さに目を奪われる。 ミニチュアサイズの雛道具 雛壇用のミニ屏風 野々村仁清の《色絵鶴香合》は、さまざまな角度から見ると、その方向によって印象が変わる例である。 野々村仁清《色絵…
先週金曜日。六本木ミッドタウンのフジフィルムスクエアで「音楽を奏でる写真たち 木之下晃 世界の音楽家」展をみてきた。 木之下は「音楽写真」というジャンルを切り拓いた写真家である。彼の写真は「音楽が聴こえる」とまでいわれた。アナログ表現にこだわり、フィルムカメラで撮り続けた。その理由は「シャッターチャンスの緊張感がもつ精神性にある」と語っている。写真家のマエストロ(巨匠)である。年間250回近くの演奏会に通っていた音楽通だ。 木之下をみる人たちは「対峙するエネルギー、シャッターチャンスを逃さない集中力。抜群の反射神経。生まれながらの資質、あくなく探求心、豊富な音楽体験」などと語っている。 日本福…
「立志人物伝」の3回目の授業。テーマは「仰ぎ見る師匠の存在」の2回目。 ○渡辺崋山。師・佐藤一斎。○横山大観。師・岡倉天心。○平櫛田中。師・岡倉天心 ○童門冬二。師・山本周五郎。師・太宰治。 前回講義のアンケートから。この回答から始めた。 ・教室が大きいので画面が見えづらい。ズームにしてもらえると助かる。・もう少し一人一人の話を掘り下げてほしい。・テキストに書かれていないことをかなり話しているので、メモしきれません。・オンラインの学生のミュートされておらず音声が混ざって聴き取れない部分があった。・スライドにもう少し内容を書いて欲しい。・オンラインで、先生側の声が時たま聞こえなくなってしまうなど…
ホログラムで再現されたマリア・カラスのコンサートが東京へ エイベックス・クラシックス・インターナショナルより ホログラムで再現されたマリア・カラスのコンサートが東京へ 高野百合絵さんのハバネラを拝見して久しぶりにカラスを聴く ホログラムで再現されたマリア・カラスのコンサートがついに東京へ いつでも会えるYoutubeのマリアカラス 言葉が分からなくても聞き手の心を鷲掴みにするマリアカラス マリア・カラスの音楽観 ステージ写真家の大先輩・木之下晃さんのマリア・カラス像 マリア・カラスの名を冠したフランス料理 高野百合絵さんのハバネラを拝見して久しぶりにカラスを聴く Youtube Creator…