令和五年八月二十六日(土曜日) お軸は、堀内宗匠の「和敬清寂」。 宗匠は、御著書『歩々清風』のなかで、以下のように教えてくださっています。 「これは、昔から「和敬清寂」と一句に読み下さずに「一つ和、一つ敬、一つ清、一つ「寂」と一時一時に見る見方があります。 まず和とはは、和すること、仲よくすること、同体であることなど、相互調和によるまとまりとも解されますが、茶の湯ではこの和がやはり根本理念であります。 敬は、互いに尊敬し合うことで、敬なくして礼はなく、礼儀を守ることが茶の湯では最も大切な心得であります。 清は、清いという意でありますが、純粋その本体にもどった処であります。色即是空と言いますが、…