元町の大丸の北側に100年以上前からお商売をしている額縁屋さんがあります。今回はその末積製額(すえづみせいがく)に、大正・昭和・平成・令和にわたって神戸の街と共に歩んできた3代の歴史をうかがいました。 始まりは甚之助さん 軌道に乗り始めていた矢先 もともと日本には、「額縁」というものはなく輸入品の取り扱いから始まり、少しずつ国内で生産するようになりました。(昔は、日本画や書を掛け軸にして飾っていたのでしょうね。)当初は額縁の専門の職人がおらず、家具職人から転じた木地職人や鏡枠職人、仏具屋の塗師などの職人たちによって額縁が作られていました。 初代の甚之助さんは本家筋での修行の後、大正10年にトア…