2021年2月11日 宮沢賢治の詩集「春と修羅」の一部を読みました。これを読もうとしたきっかけは、朝日新聞の鷲田清一さんの連載コラム「折々のことば」を読んだからです(以下朝日新聞2021年1月26日版より引用)。 「うまれてくるたて こんどはこたにわりやのごとばかりで くるしまなあよにうまれてくる 宮沢賢治 こんど生まれてくるとしたら、自分のことばかりで苦しまないように生まれたいと、若くして逝く妹が兄・賢治に訴える。病とその痛みや苦しみは、人の思いを我が身へと押し込める。あの人のことを案じ、その人のために祈り、この人の支えになりたいという切なる願いを、潰(つい)えさせてしまう。詩『永訣(えいけ…