小説家。 1971年生まれ。
1994年「眠りの海」で第16回小説推理新人賞受賞 1999年「眠りの海」を収録した『MISSING』で単行本デビュー 2000年初の長編『ALONE TOGETHER』を刊行 2002年連作短編集『MOMENT』を刊行 2004年刊行の『真夜中の五分前』が第132回直木賞候補作
これまでにRadiotalkに投稿した、あらすじ朗読&一言感想の音声配信を紹介させていただきます! どれも大体2分程度で聴けるものなので、是非聴いてみてくださいね♪ radiotalk.jp 眠りの森 (講談社文庫) [ 東野 圭吾 ]価格: 726 円楽天で詳細を見る radiotalk.jp 鳥人計画 (角川文庫) [ 東野 圭吾 ]価格: 616 円楽天で詳細を見る radiotalk.jp ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫) [ 東野 圭吾 ]価格: 693 円楽天で詳細を見る radiotalk.jp 探偵ガリレオ (文春文庫) [ 東野 圭吾 ]価格: 759 円楽天で詳細を…
アフター・サイレンス (集英社文芸単行本) 作者:本多孝好 集英社 Amazon 対犯罪被害者カウンセラーの高梨唯子は犯罪加害者家族だった。 自分に落ち度はないのに世間から非難される憤りと被害者に対する罪悪感。 やりきれない結末なのに少し希望を感じる。
村上春樹が好きな人というのは多いはずだ。中には村上春樹の小説を全て読み終わってしまったという人もいるかもしれない。僕もそうだったのだけれど、村上春樹の小説を全て読み終わってしまって、次にどんな小説を読んだらいいのかと思った時期があった。 村上春樹が好きな人が好きそうな小説って他にないのだろうかと探していた中で、他にも素晴らしい小説や作家に出会うことができた。 村上春樹好きならきっとこの小説も好きそうだなという小説を10個選んでみたので紹介したい。文体が似ているのもあれば、不思議な雰囲気が似ているもの、登場人物のキャラクターが似ている小説もある。ぜひ、この記事がきっかけで読書の幅を広げてみて欲し…
病院を舞台に生と死を見つめる この本を読んだからといって、生物永遠の課題にピリオドが打てるワケではありません。 でも共感と言うのかな・・・。真摯に他人の生を見つめ思い悩む有様に「あぁ。こういう気持ちを持っているのはオレだけじゃないんだ・・。」と安心させられました。 「死」を迎える。それは誰にでも訪れること。その一面を垣間見せられる良作です。 MOMENT (集英社文庫) 作者:本多孝好 集英社 Amazon
久しぶりの本多作品。タイトルから内容が想像しにくかったですが(これは氏の 作品では珍しくないけど)、とても良かったです。警察内にある、犯罪被害者 やその家族のアフターケアを専門に請け負う、心理カウンセラーの高階唯子の 活躍を描いた連作集です。警察内部にこういう部署があるというのは、実際に あることなんでしょうか。今まで、こういう切り口の作品を読んだことがなかった ので、とても新鮮でしたし、確かに必要な仕事なのは間違いないなと気付かされ ました。もちろん、一般の病院に通う人もいるのでしょうけど、アフターケア としてこういうフォロー部署が警察内にあるというのは、いかにもリアリティが ありますね。学…
「春樹チルドレン」とは 職業としての小説家 (新潮文庫) 作者:春樹, 村上 新潮社 Amazon 昔、小泉チルドレンという言葉が流行った。ちょうど僕が小学生の頃だろうか。かつてのチルドレンは今はどうしているのだろう。小泉チルドレンのように、ある人の影響下にある人という意味で、〇〇チルドレンという言葉が使われる。〇〇チルドレンというと、僕は小泉チルドレンか春樹チルドレンのことを思い浮かべる。 「春樹チルドレン」というのは、端的にいうと村上春樹から強い影響を受けた作家のことだ。Wikipediaから引用すると、 春樹チルドレン、もしくは村上春樹チルドレンとは、評論家などが特定の作家を村上春樹の影…
職業としての小説家 (新潮文庫) 作者:春樹, 村上 新潮社 Amazon 日本の現代文学を代表する作家・村上春樹。巧みな比喩を多用した文体で孤独や喪失感を描き、『1Q84』や『ノルウェイの森』、『騎士団長殺し』など次々とベストセラーを生み出している。今の日本でここまで本を売り上げる作家って村上春樹ぐらいしかいないのではないのだろうか。さらには、世界各国で翻訳されて、世界中で読者を増やし続けている。 僕も村上春樹が凄く好きで、長編は全て、短編もほとんど読んだと思う。村上春樹の小説をあらかた読み終えてしまうと、村上春樹以外で村上春樹っぽい文体や雰囲気の小説を読みたくなる時がある。ないですか?少な…
死の香りが漂う短編集 この『MISSING』を読んでいると、真夜中の学校のプールが思い浮かぶ。どこか寂しげな透明感があり、死の香りが漂っている雰囲気。 収録されている5編全部が死と関係している。死に憑りつかれたもの、死に向き合い自分が生きた証を残そうとするもの、暗い感情に憑りつかれたもの。決して明るい話ではないのだけれども、なぜか悲壮感が漂うこともなく、むしろ透明感に満ちている。これは村上春樹を彷彿とさせるような洒脱な文体によるものじゃないかなと思う。本多孝好は村上春樹に影響を受けた村上春樹チルドレンと呼ばれていて、確かにと思うほど文体的には影響を受けているように思えた。主人公の会話のユーモア…
『ノルウェイの森』みたいな小説が読みたい! ノルウェイの森 上 (講談社文庫) 作者:村上 春樹 講談社 Amazon 『ノルウェイの森』は村上春樹の代表作として有名な小説だ。タイトルはビートルズの名曲「ノルウェイの森」に由来していて、主人公ワタナベと直子、緑の恋愛模様を通じて生と死、喪失と再生を叙情的に描いている。性描写の多さから人を選ぶ小説だけれど、世界観に共感する人は深く心を揺り動かされると思う。 この小説は単行本と文庫本を合わせると1000万部以上売り上げている。恋愛の痛みや喪失感をここまで描き切った作品は『ノルウェイの森』ぐらいしかないんじゃないだろうか。 そんな響く人には響く村上春…
アフター・サイレンスを読み始めました。 読み始めたのにブログに書くのは変ですが、とりあえずこれ連作中短編集で5作入っていて、第1作目を読んだところです。 アフター・サイレンス (集英社文芸単行本) 作者:本多孝好 集英社 Amazon 警察専門のカウンセラー・高階唯子(たかしな ゆいこ)という人が主人公です。 この唯子さんは、警察職員ではなくて、大学に籍を置く研究員です。 本来、被害者やその家族へのケアを目的とするカウンセリングは県警警務部警務課の被害者支援室が当たるのですが、そこに警察職員として雇われている専門のカウンセラーは一人だけなので、対応能力に限界があり、必要に応じて主人公のところに…
English follows Japanese.【PDCA日記 Vol. 1,331「リスクはゼロにできない」】 過去のPDCA日記でも紹介していますが、私はニューヨークで働いていた時、周りに軍隊出身者が結構いました。 その中でも、特殊部隊出身者たちは、体力、精神力が備わっており、どのような状況でもめげることなく、自分の与えられたところで常に最善を尽くしていました。 元軍人の特徴として、「リスクゼロではなく最小リスクを選択する」ことがあります。 アメリカの映画などで、ハイジャックされた旅客機が市街地に墜落しようとする場面が出てくることがあります。 文民である大統領はリスクゼロを選択する傾向に…
TLで流行っていた企画。 100冊なんて絶対無理だろと思ってみたものの、やってみたら案外いけることが判明したのでやってみようと思いました。 ただ、収拾がつかなくなると困るので、いくつか私的レギュレーションを。 挙げるのはいわゆる「文字の本・文章」に限る(漫画・画集等は除外) 興味を持って読もうと思い立ってくれた人が困る可能性がある本(専門知識を要する本・Amazonで簡単には買えない本など)は避ける シリーズものを「〇〇シリーズ」として挙げることは極力避け、一冊あるいは一編の単位でピックアップする。 著者一人に対して挙げるのは、原則として一冊。ただし、選考基準が異なる場合などはその限りではない…
辻村深月作品 16/37 辻村深月作品 16/37 1.「冷たい校舎の時は止まる」(2004年)★3.5 2.「こどもたちは夜と遊ぶ」(2005年)★3 9.「ふちなしのかがみ」(2009年)★3.5 10.「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」(2009年)未読 11.「V.T.R」(2010年)★3.5 12.「光待つ場所へ」(2010年)★3.5 13.「ツナグ」(2010年)★3 14.「本日は大安なり」(2011年)未読 15.「オーダーメイド殺人クラブ」(2011年)未読 16.「水底フェスタ」(2011年)未読 17.「ネオカル日和」(2011年)未読 18.「サクラ咲く」(2012年)★…
こんなお話 あらすじ(前半〜中盤) あらすじ(中盤〜後半) ひとこと感想 こんなお話 男は両親の亡くなった海で飛び降り自殺を図ったが失敗し、一人の少年に助けられた。 「人を死なせてしまってな」 男は少年に自殺の理由を語る。 全てを聞き終わったあと少年は笑った。 「誰についとるんや、その噓は」 凍った心が溶ける様な穏やかさと、 どうしても取り返しのつかない喪失感と、 2つを同時に味わせる様な男性のラブストーリー。 MISSING【電子書籍】[ 本多 孝好 ]価格:594円 (2023/2/6時点) 楽天で購入 あらすじ(前半〜中盤) 男が海に飛び込み自殺を図ったが失敗し、この辺りに住んでいるとい…
「dele.LIFE」(ディーリー・ドット・ライフ)は、依頼人の死後、あらかじめ登録してあったパソコンやスマホに遺るデジタル記録を抹消する業務を請け負う会社です。 社長の坂上圭司(山田孝之)と圭司の姉で弁護士の坂上舞(麻生久美子)が見込んで社員として連れてきた真柴祐太郎(菅田将暉)が削除(dele)すべきデータをめぐって繰り広げる人間ドラマです。 今回は、かつて天才超能力少年としてもてはやされ、今は世間から忘れられた、依頼人の日暮裕司(野田洋次郎、RADWIMPS)からメールが届いたところから始まります。 人は二度死ぬと言う。一度目は肉体の死を迎えた時。二度目は誰からも忘れられた時。一人もいな…
毎年ライトノベルに関しては「このライトノベルがすごい!」で年間のおすすめ企画が宝島社さん主催で開催されていて、自分も協力者として参加していますが、それ以外の「ライト文芸」「文庫」「文芸単行本」についても読んだ本の中からの独断と偏見によるセレクトになりますが、年間企画をブログ企画を作りたいと思います。 ということで今回は「ライト文芸」「文庫」に続く第三弾「文芸単行本」編です。対象は「このライトノベルがすごい!」と同じ2021年9月~2022年8月に刊行された新作を対象30作品をセレクトしています。最近の作品は印象的な作品も多くて悩みに悩んで30作品選びました。気になる本があったらこの機会に是非読…
息子はわりと読書家です。 サッカーにまつわる本も読みますが…子供向けサッカー小説って少ないな。 でもちょっと難しいかな?と思う本もサッカーなら読めるみたい。 読書感想文もサッカー小説で書きました。 物語に対する感想じゃなく、物語に出てくる試合に対する感想でしたけどね。 それは果たして読書感想文なのだろうか…? まあいいか。 これまでに読んだのは以下↓↓ 「キッカーズ!」 フラウケ・ナールガング 著 「ラストシュート絆を忘れない」 小宮良之 著 「サッカーボーイズ」 はらだみずき 著 「キャプテンマークと銭湯と」 佐藤いつ子 著 「レッドスワン」 綾崎 隼 著 「ホケツ!」 小野寺 史宜 著 「…
最近テレビに原由子さんが出演される機会が多いですね。 31年ぶりのオリジナルアルバムを発売した宣伝らしい。 31年ぶりかぁ…。もうそんなに時間が経っているのかとしみじみ思う。(歳を取るわけです) そういえば31年前のアルバム「MOTHER」は私も買ってよく聴いていました。 アルバムのラスト曲「花咲く旅路」は紅白でも演奏されてましたよね。好きだったな~♪久しぶりに聴いてみようかな。 そう思って探したらない! 去年引っ越すときに本や荷物を大量に処分したのですが、CDもかなりブックオフへ送り込んでしまい…。「MOTHER」もサヨナラしてしまったのか・・(悔) 少し前にも竹内まりやさんの歌を無性に聴き…
さんず作者:降田天小学館Amazonタイトルの「さんず」とは“死にたいと願っている者の元へ届くカード”によってのみコンタクトが取れる自殺幇助会社の名称で、カードのQRコードを読み込みアクセスするとやってくる“担当者”コンビが“客”の要望に応える連作短編集です。この設定と帯にある『生きづらさを抱えた人々の人生が交錯する』の一文で本多孝好さんの「dele」みたいな感じかなと思いながら読み始めたんですが、deleが「死後」の物語であるのに対しこちらは「死に向かう」物語であるので、その点においては大きな違いがあるんだけど、大きく『死者』と括ることを許せば受ける印象は思った通りdeleと似たものでした。…
山田孝之&菅田将暉主演。 たまたま再放送がやっていて あれ?山田孝之の車椅子姿見たことあるかも? なんとなく見覚えがある・・・ ちょうど、1話だったので 全話録画しようと思ったら 再放送の方は、なぜか飛び飛びで放送してて・・・ ネットで一気に見てしまったw デジタル遺品を削除する仕事をしてる 坂上圭司(山田孝之)の事務所に 弁護士の姉・舞(麻生久美子)から 真柴祐太郎(菅田将暉)を雇うように 連れて来られるところから物語は始まる。 かなり、おもしろかった!! 菅田将暉と麻生久美子って 「MIU404」を思い出すw 「デジタル遺品」を見ないで削除するって 圭司が言っていたので え!見ないんだ!!…
同年代作家の発掘をしています。 図書館で本を借りる時に、「世代的に自分と近い作家を探す」をテーマに発掘したりします。好きな小説と出会える確率が上がるような気がして、、、。 図書館で出会って以後ファンになった同年代作家と好きな作品を紹介します。 (敬称略) 伊坂幸太郎 『オーデュボンの祈り』を図書館で借りて読んだ時には「この作家は違う」と思ったのですが、その後『チルドレン』を読んで好きになりました。 ほとんどの作品を所有しています。 チルドレン (講談社文庫) 作者:伊坂幸太郎 講談社 Amazon 他に好きな小説はシリーズ化されているこちらとか、 陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫) 作…
「エモい」という言葉は、英語の「emotional(エモーショナル)」が由来の若者言葉だ。 ニュアンスとしては、「感情が揺り動かされる」・「切ない」といった感じだろうか。昔でいうところの「をかし」かもしれない。いや違うか。 この「エモい」というフレーズは小説や音楽、映画などを形容する時に使われたりする。「この音楽めっちゃエモい」みたいな。 小説で言ったら、エモいと形容されるのが多いのは恋愛小説だろうか。 この記事では、感傷的で「エモい」恋愛小説を紹介していく。
今日は二人暮らしをしている弟が、朝8時に起きた音で私も起きた。弟は朝ごはんを食べながら、今日テストがある第二外国語のプリントをみていた。水筒にお茶を入れてあげた。そして、弟を見送った後に、水の音がするなと思ったら、弟の部屋のエアコンの下に、水溜まりが出来ていた。管理会社に電話をかけた。それから、メルカリが1つ売れたので、クロネコヤマトに発送しに行った。帰りに本屋さんに寄って、ハリーポッターの賢者の石と、秘密の部屋と、アズカバンの囚人の3冊を買った。3冊で2270円だった。ドラッグストアにも行った。15%割引のクーポンがあったので、まとめ買いをした。帰って来てから、お昼ご飯を食べた後、読書をした…