野球は筋書きのないドラマともいわれるが、アメリカ代表のデローサ監督は「台本があるかのような展開だった」と悔しさをにじませた。 前日の準決勝に続いて、決勝も劇的なフィナーレとなった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表「侍ジャパン」がアメリカ代表を下し、3大会ぶり3度目の世界一に輝いた。MVPは二刀流で活躍した大谷となった。 侍ジャパンは先制を許した直後の二回、準決勝で逆転サヨナラ打を放った村上が、右翼2階席へ特大の一発を放ち、すぐに試合を振り出しに戻す。さらに続けてチャンスを作ると、ヌートバーの内野ゴロの間に勝ち越しに成功した。 先発・今永の後を投げた2番手の戸郷は、2イニン…