疾走したAV女優・一色リサの捜査依頼を私立探偵・村野ミロに持ち込んだのはフェミニズム系の出版社を経営する渡辺房江。ミロの父善三と親しい和多田弁護士を通じてだった。やがて明らかにされていくリサの暗い過去。都会の闇にうごめく欲望と野望を乾いた感性で描く、女流ハードボイルドの長編力作。1999年にかたせ梨乃主演で日活で映画化。 ※桐野夏生(1951年10月7日、金沢市生まれ。成蹊大法学部卒業後、会社員を経てフリーライターになり、ロマンス小説やジュニア小説を手掛けたほか、レディースコミックの原作者としても活躍。「顔に降りかかる雨」でミステリー作家として本格デビューし、本作で第39回江戸川乱歩賞受賞。9…