歴代の本屋大賞作品を展示していて,「学生時代に泣きながら読んだな・・・」とめくり始めたが最後,借りて帰って一気読みすることになった。 当時はオカンがとにかくかわいそうで,病気が重くなっていくところがせつなくて泣けてきたのだけれど,自分がオカンになって(そして息子をもって)読んでみると,「ボク」の不器用さと優しさに泣けて泣けて・・・,ぼろぼろになってしまった。 なかでも,何度も読んだP200 東京には,街を歩いていると何度も踏みつけてしまうくらいに,自由が落ちている。 落ち葉のように,空き缶みたいに,どこにでも転がっている。 故郷を煩わしく思い,親の監視の目を逃れて,その自由という素晴らしいはず…