「東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン」を読んでの感想の続き。 感想というよりはメモ、個人的な備忘録のようなもの。 オカンが亡くなった後、ボクはそれまで訊ねることもなく、オカンも決して口にすることのなかった話をオトンから聞くことになる。 「どうして、別居することになったん?」 「ああ・・・」 「女なん?」 「いや違う・・・。ばあちゃんなんや・・・」 「小倉のばあちゃん・・・?」 「ばあさんとオカンが合わんやった。いっつもばあさんが文句を言いよった。たまらんごとなったお母さんが小倉の家やのうで、お父さんとお母さんとオマエと三人で住めんのやろうかって言い出したんよ。お父さんもまだ若いでから気が…