ヒポクラテス(B.C.460年頃~375年頃)は「医学の父」と呼ばれ、医学を科学的に研究し、医の倫理を強調した古代の医学者です。ヒポクラテスはギリシャのコス島のプラタナスの大樹の木陰で弟子たちに医学を教え、この木に由来する木が「ヒポクラテスの木」と呼ばれ、コス島原木から採取された苗や実は、医学と医療倫理の象徴として世界各地に植樹されてきました。 日本に最初に渡来したヒポクラテスの木は、1955年(1956年という記述もある)に山形県の篠田秀男がギリシャを旅行した際、その種を持ち帰り、篠田総合病院内に植樹したのが山形県内に持ち込まれた始まりとされています。さらに、母校の慶應義塾大学にも植えられ、…