再生可能エネルギー事業を巡る融資金詐欺事件で東京地検特捜部に逮捕された会社社長が、取り調べで執拗(しつよう)に侮辱されたなどとして、同部に所属していた男性検事を近く特別公務員暴行陵虐容疑で東京高検に刑事告訴することがわかった。社長側は「自白を得るために重い精神的苦痛を与えた行為は『拷問』にあたり、極めて悪質だ」と訴えている。 【表】特捜部検事が刑事告訴される「テクノシステム」事件の経緯 告訴するのは太陽光発電関連会社「テクノシステム」(東京)社長の生田尚之被告(50)。2021年5月に詐欺容疑で逮捕され、現在も東京拘置所に勾留されている。 告訴状によると、検事は21年5~7月、黙秘する生田被告…