画家。日本画。 (1908年-1999年)
横浜市出身。家が貧乏だったことや弟を亡くすなど不幸に見舞われながらも日本画壇の巨匠に登りつめた。 主に、自然の風景を墨こん鮮やかに描く作品が多い。
長野県信濃美術館・東山魁夷館 http://shinshu-online.ne.jp/museum/shinano/
京都の冬の絵といって ぱっと思い出すのは 東山魁夷の『年暮る』 青くけぶった甍の連なりに しんしんと雪が降り積もる 寝息が聞こえてきそうな 京の都の冬景色 そういえば 川端康成が 京都は 今 描いておかないと なくなってしまう 京都のあるうちに描いて欲しい と 東山魁夷に 言い続けていたらしい この絵に描かれた 静かな青い世界も 今はもうない 京都 そして もう一つ 『春雪』 タイトルとは 裏腹な 雪深さ こちらは 洛北の急峻な斜面に立つ 杉木立を描いたのだそう
広尾にある山種美術館に行ってきた。「東山魁夷と日本の夏」展。 東山魁夷(1908-99)の没後25年ということで、同美術館が所蔵する東山魁夷の全作品を展示する特別展。目玉はチラシにも大きく載っている幅9メートルの大作「満ち来る潮」。皇居の新宮殿の壁画のために制作された「朝明けの潮」を一般の人々も見られるようにという山種美術館初代館長、山崎種二氏の依頼で制作されたのが「満ち来る潮」。同じテーマだが、皇居のほうが波静かな海なのに対して、こちらは荒々しい海が描かれている。 東山魁夷が海の風景を描いた皇居の壁画のうち、岩は山口県の青海島、波は石川県の能登半島でのスケッチがもとになっているという話を高校…
初めての山種美術館と企画展 おまけ 初めての山種美術館と企画展 祝!初山種美術館!ずっと行ってみたいと思っていたんです!恵比寿駅から徒歩10分くらいでしょうか。真っすぐな道ですが真夏なのでちょっと歩くだけで奪われていく体力…。ヘロヘロになりながら着いた美術館はオフィスビルのような外観で意外でびっくりしました。 今やっている特別展はこちら「東山魁夷と日本の夏」です。 四季を通じて自然との対話を重ね、さまざまな風景を描いた東山魁夷(1908–1999)。海山の自然から古都の町並みにいたるまで、詩情豊かに表された作品は、没後四半世紀を経た今も人々から愛されています。 このたび山種美術館では、所蔵する…
昨日、奈良井宿に電車で戻って来てからは、疲れをとってゆっくりしたいので、近場の日帰り温泉・せせらぎの四季へいきました。 5時過ぎに入ったので、お風呂はほぼ貸し切り状態です。内湯も広く、露天風呂も雰囲気が良い。ゆったりと入り一息つきました。夕食もそのながれで、併設の食事処でいただき、ほぼ2時間も滞在することになってしまった。さて、外に出てみるとどしゃ降りの雨に。これはもう近場の道の駅・日義木曽駒高原で泊まるしかありません。 雨の中を一走り、着いたところで、寝床をこしらえ、さっさと就寝。 車中泊三日目。はてさて夜の間もずっと雨が降りつづき、朝も本降り状態。 仕方もなく、朝食には、昨日の食事処で購入…
自分よ~ ・平凡なものも緻密に見れば、非凡なものが見えてくる (東山魁夷) 灯台下暗し! 遠いところばかり見ようとしていないか? 身近な人・モノ・環境を大切に!
山種美術館で東山魁夷の「年暮る」を見て、冬の雪の降る夕方の寂寥感のようなものが背中まで伝わってきていいなと思ったのだが、同時に画家は本当にこういう風景を見たのだろうかと思った。魁夷が観た光景は本当にこんなに青暗い街だったのか。むしろ、心のどこかに静けさとか寂寥感みたいなものがあって、それを表現するために、この京都の東山の風景を借りてきて、青のモノトーンで塗ったのではないか。風景があって心象があるのではなく、心象が先にあって、それを表現するために風景があったのではないか。 東山魁夷自体だったか、東山魁夷の「道」(東京国立近代美術館)を指してだったかは忘れたけど、「魁夷は抽象に近い」というような言…
昨今、ジャニーズ、宝塚の問題が世間を騒がせておりますが、今はあらゆることが明るみに出る時代になったということでしょうか。それはきっと、良いことですね。 誰にも言えぬ苦しみを抱き生きていく辛さ、そして命さえも自ら犠牲にしなくてはならなかったとなれば、これは大きな問題です。きちんと未来に向けて解決してほしいです。人様に夢を与える方々なら、なおのことです。 それにしても政治家は不祥事が続いておりますが、これも、きちんとして頂きたい。 明るいニュースはやはり大谷選手!二度目のMVPです。おめでとうございます。お見事!とご主人様は喜んでおりました。 さて、ご主人様は11月の初めに紅葉ツアーに行かれました…
秋の風が心地よい休日。東京広尾、山種美術館へ出かけた。 【特別展】日本画聖地巡礼-東山魁夷の京都、奥村土牛の鳴門-を観る。 山種美術館【特別展】日本画聖地巡礼 2023年9月30日(土)-11月26日(日) 橋本明治≪朝陽桜≫は福島県三春町「三春の滝桜」 奥村土牛≪鳴門≫は徳島県鳴門市「鳴門の渦潮」を描いた作品 画家が訪れ描いた場所を「聖地」として、北は北海道から南は沖縄まで、美術館に居ながらにして日本画作品の「聖地巡礼」の旅を楽しめる。 最北は岩橋英園≪カムイヌプリ≫で摩周岳(摩周湖の外輪山の最高峰)を描いた作品、最南は川﨑鈴彦≪沖縄の家≫だった。 作品ゆかりの地の写真が添えられていた。 速…
御射鹿池(2022年9月16日午後撮影) 御射鹿池は、長野県茅野市にある農業用のため池です。 日本画家の東山魁夷の名画「緑響く」のモデルとなった場所です。 霧ヶ峰から30分ほどで到着します。 風がないと木々が水面に反射して、とても美しい景色が見られます。 この日は9月中旬でしたが、新緑の季節だともっと鮮やかなのでしょう。 御射鹿池(2022年9月16日午後撮影) ゆこゆこで温泉に入ろう!1万円で満足度の高い温泉宿満載! 広い駐車場とトイレがあります。 御射鹿池からさらに奥蓼科温泉方面に向かうと、メルヘン街道に向かう道路があります。 この道路がアスファルト舗装なのに相当な悪路で、時速10kmも出…
若者の鑑賞者がグーンと増えた日本画展 今月鑑賞した「富士と桜〜北斎の富士から土牛の桜まで」於: 山種美術館では、さまざまな富士山と桜を見ることができました。驚いたのはお客さんの過半数が20代前後の若者だったことです。ここ数年若者の鑑賞者が増えてはいましたが、過半数とは・・嬉しいことです。若者に人気の伊藤若冲を通じて日本画に馴染む機会が増えたとか、或いは日本画と西洋画の境目がなくなってきたことが影響しているのでしょうか。日本画の奥深さや日本画独特の画材の繊細さに興味を持つことは素敵なことと思います。 日本画の定義: 「日本画」と「西洋画」の違いは、大雑把な言い方をすれば、描くために使用する素材の…