画家。日本画。 (1908年-1999年)
横浜市出身。家が貧乏だったことや弟を亡くすなど不幸に見舞われながらも日本画壇の巨匠に登りつめた。 主に、自然の風景を墨こん鮮やかに描く作品が多い。
長野県信濃美術館・東山魁夷館 http://shinshu-online.ne.jp/museum/shinano/
山種美術館で東山魁夷の「年暮る」を見て、冬の雪の降る夕方の寂寥感のようなものが背中まで伝わってきていいなと思ったのだが、同時に画家は本当にこういう風景を見たのだろうかと思った。魁夷が観た光景は本当にこんなに青暗い街だったのか。むしろ、心のどこかに静けさとか寂寥感みたいなものがあって、それを表現するために、この京都の東山の風景を借りてきて、青のモノトーンで塗ったのではないか。風景があって心象があるのではなく、心象が先にあって、それを表現するために風景があったのではないか。 東山魁夷自体だったか、東山魁夷の「道」(東京国立近代美術館)を指してだったかは忘れたけど、「魁夷は抽象に近い」というような言…
昨今、ジャニーズ、宝塚の問題が世間を騒がせておりますが、今はあらゆることが明るみに出る時代になったということでしょうか。それはきっと、良いことですね。 誰にも言えぬ苦しみを抱き生きていく辛さ、そして命さえも自ら犠牲にしなくてはならなかったとなれば、これは大きな問題です。きちんと未来に向けて解決してほしいです。人様に夢を与える方々なら、なおのことです。 それにしても政治家は不祥事が続いておりますが、これも、きちんとして頂きたい。 明るいニュースはやはり大谷選手!二度目のMVPです。おめでとうございます。お見事!とご主人様は喜んでおりました。 さて、ご主人様は11月の初めに紅葉ツアーに行かれました…
秋の風が心地よい休日。東京広尾、山種美術館へ出かけた。 【特別展】日本画聖地巡礼-東山魁夷の京都、奥村土牛の鳴門-を観る。 山種美術館【特別展】日本画聖地巡礼 2023年9月30日(土)-11月26日(日) 橋本明治≪朝陽桜≫は福島県三春町「三春の滝桜」 奥村土牛≪鳴門≫は徳島県鳴門市「鳴門の渦潮」を描いた作品 画家が訪れ描いた場所を「聖地」として、北は北海道から南は沖縄まで、美術館に居ながらにして日本画作品の「聖地巡礼」の旅を楽しめる。 最北は岩橋英園≪カムイヌプリ≫で摩周岳(摩周湖の外輪山の最高峰)を描いた作品、最南は川﨑鈴彦≪沖縄の家≫だった。 作品ゆかりの地の写真が添えられていた。 速…
御射鹿池(2022年9月16日午後撮影) 御射鹿池は、長野県茅野市にある農業用のため池です。 日本画家の東山魁夷の名画「緑響く」のモデルとなった場所です。 霧ヶ峰から30分ほどで到着します。 風がないと木々が水面に反射して、とても美しい景色が見られます。 この日は9月中旬でしたが、新緑の季節だともっと鮮やかなのでしょう。 御射鹿池(2022年9月16日午後撮影) ゆこゆこで温泉に入ろう!1万円で満足度の高い温泉宿満載! 広い駐車場とトイレがあります。 御射鹿池からさらに奥蓼科温泉方面に向かうと、メルヘン街道に向かう道路があります。 この道路がアスファルト舗装なのに相当な悪路で、時速10kmも出…
若者の鑑賞者がグーンと増えた日本画展 今月鑑賞した「富士と桜〜北斎の富士から土牛の桜まで」於: 山種美術館では、さまざまな富士山と桜を見ることができました。驚いたのはお客さんの過半数が20代前後の若者だったことです。ここ数年若者の鑑賞者が増えてはいましたが、過半数とは・・嬉しいことです。若者に人気の伊藤若冲を通じて日本画に馴染む機会が増えたとか、或いは日本画と西洋画の境目がなくなってきたことが影響しているのでしょうか。日本画の奥深さや日本画独特の画材の繊細さに興味を持つことは素敵なことと思います。 日本画の定義: 「日本画」と「西洋画」の違いは、大雑把な言い方をすれば、描くために使用する素材の…
お疲れ様です!富川です! 春休みにアメリカを一人旅してきた話をブログにしようとして始めた当ブログですが、、、 書き始めたら大作を書こうとしちゃうという悪い癖が発動してしまい、半分放置の状態になっております。 (実はこのブログが2つ目のブログなのですが、1つ目の方も同じ理由でずっと放置しております…) ここで、新コーナー「トミカワコラム」というものを新設して、1000字という字数制限を設けつつ更新頻度を上げよう!みたいなことを始めることといたしました。 皆さん何卒よろしくお願いいたします! -----------------------------------------------------…
東山魁夷の代表作「緑響く」のモチーフといわれている御射鹿池へ出掛けてみました。 長野県奥蓼科、標高1500mのこの地、行く道々では桜の花が満開で綺麗でした。 御射鹿池 上は「水辺の朝」ですが、こちらも御射鹿池がモチーフとなっていると思われます。 今回はカラマツが枯れ木だったので緑が深く、水辺に青と緑の幻想的な世界を映し出すのは夏頃なのでしょう。 ビーナスラインも冬季閉鎖となっており通行出来きませんたのでシーズン前、より美しく輝く緑はまだ先だったようです。 御射鹿池の近くにある「おしどり隠しの滝」へも足を運んでみました。 マイナスイオン1500個CCとの立て看板あり。 これも真夏なら心地よいので…
極めて稀なのですが目を瞠るような景色に出会うことがあります。写真に撮っても再現は不可能です。同じ場所に行っても二度と見ることは出来ません。太陽の光と人間の眼の仕組みが微妙な相乗効果を生み出したのでしょうか。 東山魁夷さんの絵を見ているとその一瞬を捉えたかのように感じます。 東山魁夷さんが京都の四季を描きました。川端康成さんから「京都を描くのなら、いまのうちですよ。」と言われたそうです。昭和30年代。おそらく街並みのちょっとした変化を感じていたのでしょう。 建物や街並みもあれば四季折々の山や竹林もあります。画も文章も何かしんしんと心に降り積もるような感じを受けます。 「雪降る町」が好きです。人は…
今週のお題「お花見」 今ちょうど桜がほぼ満開の状態で、今週末は、自宅近くを歩くだけでお花見になると思う。今週のお題は「今年は、お花見しましたか?🌸」となっているが、飲食を伴うお花見は難しい分、純粋に桜の花を眺めることができそうだ。 と思ったら、桜の花にライトアップだけでは飽き足らず、プロジェクションマッピングをやるというニュースがネットに出ていた。 関係者には悪いのだが、本物の桜の美しさを邪魔する光害にしかなっていない気がする。 『日本の美を求めて』 東山魁夷 著 講談社学術文庫 1976年に第1刷が発行されたとなっており、「まえがき」の内容から、その前年に書かれた随筆と講演の書き起こし、ドイ…
京都日帰り遠征実施 この週末は京都まで遠征することとなった。目的は京都市交響楽団。今回はアクセルロッドの首席客演指揮者としてのラストとなる。今まで数々の名演を残してくれたアクセルロッドのラストとなればやはり聞いておきたいということで、京都まで足を伸ばすことにした。ただ京都まで遠征するとなると、やはりついでの行事を盛り込んでおきたい。当然のようにそれは美術館訪問。現在福田美術館で「日本画革命」が開催中、さらに京都国立近代美術館で「甲斐庄楠音の全貌展」が開催中であるので、この2つぐらいは押さえておきたい。なお伊勢丹でミュシャ展が開催されているが、京都駅はアクセスが悪い(車で行く場合)ことから、まあ…
薬を飲み始めてから半年、初めて昨晩薬を飲み忘れたことを自覚した。それまでは昨晩飲み忘れたことさえ覚えていなかったのだが、たしかに今日に関しては昨晩明らかに薬を飲んでいない。 そのせいか朝の電車の中が眠くなかった。当初食後服用だったのだが、食後に服用すると寝落ちて変な時間に起きて生活バランスが崩れるので、就寝前に変えてもらった。そうしたらそうしたで朝眠いし、昼過ぎまで眠い。午前中に資料を確認する仕事をすると猛烈に眠いから手先を動かす仕事をしている。昼休みになって、ドトールでコーヒーを飲みながら眠れるレベルで眠い。それが今日はない。食後に飲むと寝る前に寝落ち、就寝前に飲むと起きても眠い。どうしろと…
遂に「12月」と書いてしまった! 「ゴーストワールド」リバイバル上映、観たいと思いつつ今抽斗開けなくてもいいかという気持ち。新たな気づきはあるかもだけど、更新したくない感覚がある。公開時見て心の灯火になったこの映画を、「ジュノ」を見たときに思い出してたら早稲田松竹二本立で再見、それすら15年前!この数年で諸々変わりすぎてバス停は向こう岸の、懐かしい思い出の幻・・・。お金と時間と気持ちの余裕は歳とともにどんどん無くなる……ポジティブに行きたいけど食べ物は勿論、文化作品の消化力も弱っているので量控えめに一回一回を大切にしたい、となるとこれまで如何に審美眼を養ってきたかが問われるわけで…考える力も劣…
唐招提寺御朱印 参拝日:令和5年(2023年)10月3日 南大門 国宝 金堂 国宝 講堂 開山堂 松尾芭蕉句碑 開山御廟 国宝 宝蔵 拝観時間 アクセス 薬師寺より徒歩10分。 南大門 toshodaiji.jp 早速、御朱印所に御朱印帳を預けました。朱印料は300円でした。(2023年10月現在) 国宝 金堂 toshodaiji.jp 国宝 講堂 toshodaiji.jp 開山堂 toshodaiji.jp 松尾芭蕉句碑 toshodaiji.jp 開山御廟 奥に進んで行くと古そうな土壁と門。 門を潜ると 苔が綺麗に手入れされて、凛とした雰囲気が漂っています。 toshodaiji.jp…
癸卯年十月二十日。気温摂氏▲0.1/12.1度。晴。京成百貨店中心にかなりの渋滞。北海道物産展でもあるまい何かと思へば十二月に入り、やはり「デパートで買ひ物をしなければならない」のだらう。 京成百貨店といへば包装紙が東山魁夷なのだ。それもとても現代風。京成百貨店が今でこそ水戸にしか存在しないが昭和47年に上野駅前の下谷郵便局跡地に上野店開業の際から、この包装紙採用。京成電鉄と東山魁夷。魁夷画伯は戦後、市川に暮らし市川市名誉市民。京成電鉄の本社は市川市八幡。東山魁夷夫人・すみの父は日本画家の川崎小虎で京成電鉄社長だつた川崎千春と従兄弟の関係。そして何故に京成電鉄も走つてゐない水戸に京成百貨店*1…
東京近代美術館のホックニー展。 私がロンドンから持ち帰った 絵本BLUE GUITERの 原画も来て嬉しくて、 そして冒険を続けるホックに ーの色のいろいろが楽しかったのです。 ある日、 棟方志功の大きな笑顔と エネルギーを次々と見た。 続けて東山魁夷も見れて、 脳がいろんな方向に大喜び 予告編を観た時から、 光が満ちてる画面に惹かれた アステロイド・シティを やっと見た。 ずっとクスクスしていて、 最後まで踊っていた鳥は 夢に棲みついてしまったみたいです。 以前、天城高原で降るような星空に 昴(スバル)プレアデスを見ました。 先輩達は、 大好きな歌に星はさまざま。 私の大好きな0系を見つけて…
山種美術館 日本画聖地巡礼 東山魁夷やはり好きだな。年暮るなんて完全に京都の冬だよ、新選組が走ってそう。物語性がある。色使いもきれいだしね。思わず秋彩のファイル買っちゃった。今はどこかに行かないと見れない景色なんだよな。 奥入瀬(秋)、奥田が年を取って年1でしか描けないとか言いながらこれ描くの、宮崎駿の君たちはどう生きるかなんだよなムーブが。強すぎんか? 奥村土牛の山中湖の富士が今回写真OKでした。それはともかく鳴門は迫力あっていいですね、妻に支えられながら描こうとして描けなかったの画家の極みって感じな。 あとは月光かな?日光東照宮から静かに照らす月光をあえて題名にするセンス好き。 相変わらず…
今月の初旬(11/8〜9)、路面凍結や積雪が始まる前に行かねばと長野方面へ車中泊旅してきました。 自宅を車で出発して東名、圏央道経由で中央道へ。 諏訪南ICで下り、北八ヶ岳・白駒の池を目指して国道299号メルヘン街道を登ってきました。 途中にある「日向木場展望台」(標高1,950m)からの眺め 昼過ぎに白駒の池入口到着 緑の苔の森を15分ほど歩くと池が見えてきます。 標高2,115m 白駒の池 静かで神秘的な佇まい 【白駒池】標高2,115mの神秘の湖😆2023.11.8 北八ヶ岳標高2,115mにある白駒池の神秘的な風景を撮りました♪ #shorts #白駒池youtube.com しばらく…
以前、青森の棟方志功記念館に行ってみてとても素晴らしかったので、東京国立近代美術館の「棟方志功展」に行ってきた。生誕120年を記念した巡回展。 www.munakata-shiko2023.jp
※全部の展覧会にコメント書きたかったけど挫折したので記録のみです こんにちは。マンションを買いたい株初心者のめめです。 ここ数年美術館に行くことが多いので覚書。美術には詳しくないけど、楽しく絵画を見たり、素敵な建物を見て回ったり、仏像を見るのが特に好きです。 1月(2) 「佐藤雅晴 尾行-存在の不在/不在の存在」展(水戸芸術館現代美術センター) 「ユージーン・スタジオ 新しい海 After the rainbow」展(東京都現代美術館) 3月(4) 特別展「空也上人と六波羅蜜寺」(トーハク) 「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」(東京都美術館) 砂糖ゆき『婦人…
東近美の常設展示は9月20日から12月3日まで。9月の末に一度行っているので展示作品はほとんどが同じ。4階のハイライトも安田靫彦《居醒泉(いさめのいずみ)》、川端龍子《草炎》など。 ハイライト右側の突き当り部分最近ずっと原田直次郎の《騎龍観音》。重要文化財、護国寺所有で東近美に寄託されている作品。個人的には原田直次郎というと藝大所蔵の《靴屋の親爺》の方が気に入っている。まああれはドイツ留学時の習作的であり、《騎龍観音》は帰国後、日本的な題材をテーマにした洋画の達成点みたいな位置づけなんだろうとは思う。ただこの龍がどうにもちょっとマンガチックで弱弱しい。 毎年、年賀状の絵柄は干支に合わせた名画を…
今年の出会い 絵では 椿貞雄さん 東山魁夷さん 本では 仕事の思想 こころの処方箋 イチローに糸井重里が聞く 水中の哲学者たち 映画では スラムダンクとスーパーマリオ 建築では ガウディ 会社では 岩塚製菓に興味を持つ 漫画では ブルージャイアントの第一部を読み切る お笑いはあまり見れなかったが YouTubeの いかりや長介さんの言葉が良かった 野口整体に通い始め 理学療法の若者との交流もできた 人は 弱るし 傷つくし 疲れるけれど なんやかかんやで 人生は帳尻が合うように できているような気がする
ご挨拶 『映画東京物語』と 『俳優笠智衆玉高先輩』 全国の同窓会支部及び同窓会地区制度 について 玉高同窓会 会長 岡田 信之 前略、本日は「在京玉高会2023年度総会•同窓会」お招きいただき、まことにありがとうございます。関東在住の玉高同窓生の皆さまにお会いできることとても楽しみにしていました。 本日は直々に皆様に願いがあります。と申しますのは映画のお話です。皆さん、「東京物語」という1953年制作の小津安二郎監督の映画をご存知ですか。11年前の2012年版、英国映画協会発行の「サイト・アンド・サウンド」誌が発表した、世界の映画監督358人が投票で決める最も優れた映画に、小津安二郎監督の「東…
先日、箱根のポーラ美術館で「シン・ジャパニーズ・ペインティング」を堪能した。豪華な布陣の企画展で、日本画というジャンルの歴史を一覧できた。 「日本画の誕生」:橋本雅邦。川端玉章。狩野芳崖。浅井忠。 「明治・大正期の日本画」:菱田春草。横山大観。下村観山。 「日本画の革新」:小杉放菴。小野竹喬。川端龍子。岡田三郎助。岸田劉生。藤田嗣治。 「戦後日本画のマティエール」:松岡映丘。山本丘人。高山辰雄。東山魁夷。杉山寧。加山又造。 「日本の絵画の未来」:サブタイトルは「日本画を超えて」。 シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画 横山大観、杉山寧から現代の作家まで 作者:荒井経,内呂博之 求龍…
9ヶ月ぶり、帰群 9ヶ月ぶりに群馬の空気を吸ってきた。やっぱ、赤城、榛名の上毛三山を見たときの安心感は半端ではない。特に赤城山は、前橋高崎伊勢崎地域の人間なら余計にその信仰心というのはあると思う。あの山には独特の場がある。 ちょっと怠惰な日々を送りすぎて、これ書いてるのが半分11月19日になってる。もはや回顧録だけど、書かないよりはいいよね。 久々の実家 前回の日記の通り、応物を終えてそのまま群馬に帰った。