九二、以上は一九四一年 (昭和十六年) 十一月五日御前会議に至るまでの間に於て開かれたる政府と統帥部との連絡会議また軍事参議官会議で為された協議の経過並びに結果であります。 十一月五日には右の案を議題として御前会議が開かれました。ここで申上げますが、私が一九四六年 (昭和二十一年) 三月十二日検事より質問を受けた際答えましたことは (法廷証一一五八号に於て) この御前会議と十二月一日の御前会議とを混同して答えております。それは記憶の錯覚でありまして、この答は本日の供述に抵触する限度に於ては訂正を要します。 九三、元来この種の御前会議は政府と統帥部との調整を図ることを目的としておるのであります。…