文庫本『慕情』(角川文庫)著者ハン・スーインは、「もう読み返すことはない」と思い手放した。 この本はアメリカ映画「慕情」の原作“A Many-Splendored Thing”(多くの輝けるもの)の全訳だった。 もう絶版で図書館の書庫におさまっている作品だ。 ネットではかなり高額で売られていてびっくりしている。 原作の刊行は1952年で、日本では深町真理子さんが翻訳して1970年に発行された。 映画自体は1955年に公開されている。 ベトナム戦争もそうだけれど、朝鮮戦争には強い憤りを感じてきた。 大国の裏であやつる人たちの思惑で起こされた無意味な戦争と思ってきた。 今はこうでもしないと決着がつ…