―その414― ●歌は、額田王の「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」と 大海人皇子の「紫草のにほえる妹を憎くあらば人妻故に我れ恋ひめやも」である。 市神神社「額田王立像碑」碑文(額田王、大海人皇子) ●歌碑は、東近江市八日市本町 市神神社にある。 両歌は、「額田王立像銘」碑文の中に次のように書かれている。 「古代の蒲生野に花開いた高い文化は『万葉集』の額田王と大海人皇子の相聞歌である。湖東の中央に栄えた八日市の船岡山に、この歌碑があり、全国から万葉を愛する人々が訪れる。歌碑は元暦校本万葉集の文字を写し、そのまま刻んである。 天皇、蒲生野に遊猟し給ひし時、額田王の作れる歌 あかね…