2026年1月21日発売の「週刊少年サンデー8号」にて、松江名俊氏の最新作『地上へ…』が幕を閉じた。2025年の連載開始時、往年のSF名作を彷彿とさせるタイトルと、氏の圧倒的な画力が生む新機軸への期待は最高潮に達していた。しかし、全6巻という足早な終幕を前に、増刊号時代の『史上最強の弟子』から四半世紀にわたり氏の背中を追ってきた一読者として、胸に去来するのは単なる「惜別」ではない。 我々が松江名俊に熱狂したのは、ド派手なアクションゆえではない。無才の少年が血の滲む修行の果てに、人を殺める「殺人拳」の誘惑を断ち切り、人を活かす「活人拳」の矜持を掴み取るあの泥臭いプロセスにこそ、魂を揺さぶられたの…