長靴で濡れた地面を歩く、狭い通路をターレー(小型の運搬車)をよけながら歩く、発泡スチロールがつまれる音・・・。 昔のことになりますが、職場の社長についていって仕入れのお手伝いをさせてもらっていたことがあります。 まだ市場が築地にあった頃です。「市場にはあふれるように魚が並んでいて、スーパーではありえないような値段で買うことができて、その中から良いものを目利きで選んでいく」 実際に魚河岸に行くまでは、市場に対してそんな感じのイメージを持っていました。素人だったからです。自分はお手伝いなので、お金を渡されて買い物をしたり、荷受け場で仕入れた魚をトラックに運び込む作業をしたり、自分なりにまじめに働い…