瀧蔵権現(染羽天石勝神社)の別当寺だった勝達寺に所蔵されていたという壺。中国明朝の華南地方で製作された華南三彩系の壺であり、製作年代は17世紀前半と推定されている。 瀧蔵権現(染羽天石勝神社)と勝達寺 壺の概要 参考文献 瀧蔵権現(染羽天石勝神社)と勝達寺 島根県益田市染羽町の染羽天石勝神社は、神亀元年(725)の勧請と伝えられ、『延喜式神名帳』にも記載がみえる。承平元年(931)、別当寺として社殿の西の高台に勝達寺が建てられたという。 ここに熊野十二社権現の祭神を奉斎し、中近世期には瀧蔵権現または瀧蔵山熊野権現と称した。国人領主益田氏の信仰も厚く、南北朝期の益田兼見は永徳三年(1383)の置…