講道館道場指導部で少年部の指導を開始して約20年経ちました。当初指導をはじめた頃と現在では、子供たちが柔道を習う環境や柔道に対する考え方に多くの変化が見受けられます。 しかし、いかに環境や考え方が変化しても、少年指導においては、勝利を第一とする競技柔道あるいは、判定で負けない柔道に走らないことが大切です。 組み手争いのテクニックを磨いて,いかに自分に優位な組手で試合を制する、試合巧者を目指すような柔道は、ジュニアには目指して欲しくありません。 まずは、投げられてもしっかりと正しい受け身ができるようになること。その上で、相手のバランスをいかに崩し・作り・掛けるのかを考えて練習し、正しい投げ技の技…