1993年カンボジアPKOでの文民警察官の殉死をめぐるドキュメント。NHKスペシャルの取材をもとにまとめたもの。 PKOは、紛争当事国間に停戦合意が成立していることを前提としている、すなわち現地は安全であることを原則(建前)としていることから、要員は、武力攻撃を受けた時のための装備自体もそうだが、そのような事態への訓練や心構えも不十分なまま、現地に送られる。 しかも、紛争状態となれば撤収することがPKO5原則には示されるが、実際、UNTACの他の国が撤収しない中で日本だけ撤収するなどということは、基本的にはあり得ない。現場が日本政府でなくUNTACの指揮に従わなければならないことも当然のことだ…