せわしない現代とは対照的に、江戸の世は天下泰平。 だからこそ暢気さもここに極まれり、といった噺を本日はご紹介。 この噺、落語のまくらの常套句である「毎度ばかばかしい」を地でいく内容なのですが、なんというか、そこがなんともいえず羨ましい、ただただのんびりとした時代を楽しんでもらえればいいというだけの噺であると云えます。 ギスギスしたところがない、能率やノルマなんて言葉とは無縁の太平楽な時代。 もしも文化というものが心の豊かさと比例するものなら、江戸時代のほうが現代よりもはるかに先進的だったのかもしれません。 ◾️ あらすじ 江戸の世はいたって泰平。町人のあいだではさまざまな稽古事が流行っていた。…