私はいつも不思議な縁を感じながら生きている。何かがいつも自分にいたづらして楽しんでいるように感じる。電車を乗り間違えると知人に会い、大きな仕事につながったり、初めて訪ねた北海道・札幌の交差点で大学の後輩とすれ違ったりする。 私が後付けで、かってに結び付けている感もあるが、タイトルにある三者との関わりが私には嬉しい。どこか縁を感じるのだ。 私は昭和五十五年に東海大学の落語研究部に入ったのだが、その時、先輩に連れられて、初めて上野・本牧亭へと行った。二つ目の会である。そこで、最初に見たのは春風亭一朝さん(まだ、二つ目なので師匠ではない頃)の「幇間腹」だった。とても、聞きやすく面白くて、私は先輩に「…