中北浩爾氏(左)、安藤優子氏(右) 岸田内閣の支持率が低迷する中、女性総理の待望論が囁かれている。果たしてそれが意味することとは。なぜ女性総理は一度も誕生しなかったのか。『自民党の女性認識』の著書がある安藤氏と、現代日本政治が専門の中北氏が論じる。 (『中央公論』2024年7月号より抜粋) アウトサイダーが総理になる日 ――4月28日に投開票が行われた衆議院議員補欠選挙で、自民党は現職議員の逮捕や裏金問題で出馬を断念した「不戦敗」を含め、3選挙区すべてで敗北しました。岸田文雄内閣の支持率も低迷を続ける中、ポスト岸田をめぐる動きも漏れ聞こえてきています。またここに来て、報道各社の世論調査では次期…