飛鳥時代の歌人。三十六歌仙の一人。伝記的資料は万葉集以外は残っていない。 7世紀中頃生まれる。芸能、門付の家に生まれたという説もある*1。
持統天皇に重用され、宮廷の公事の歌を多数詠む。枕詞を多用したダイナミックな長歌、簡潔な短歌が特徴。持統朝以後の消息は不明。
8世紀初めに石見で死去したとされている*2。
同人を祀る神社も各地にある(兵庫県明石市の柿本神社など)。
あしひきの山鳥の尾の垂り尾の長々し夜を独りかも寝む (百人一首 3/拾遺和歌集 巻十三 恋歌三 778)
*1:柿本朝臣は和邇氏の同族とされる
*2:「石見にありて死に臨む時」の歌は残るが、石見国赴任は晩年のことではなく、伝説によって詞書が書かれたものとも考えられている
ぬばたま(黒玉)の 夜さり来れば 巻向(まきむく)の 川音高しも あらしかも疾(と)き この歌は、夜になって聞こえてくる巻向川の水音を詠んだ一首である。昼間には見えていた山も川も、夜の闇に包まれる。すると、視界の代わりに耳が澄み、川の音だけが高く響いてくる。その音の強さから、作者は「山から吹き下ろす風が激しいのだろうか」と思いをめぐらせている。 現代訳 原文:黒玉之夜去来者巻向之川音高之母荒足鴨疾 夜が訪れてくると、巻向川の川音がひときわ高く響いている。山から吹き下ろす風が激しいのだろうか。 歌の意味 この歌は、奈良県桜井市を流れる巻向川の夜の音を詠んだ歌である。 巻向川は、巻向山や穴師山のあ…
この第2巻は、第1巻の「歴史編」とは異なり、歌人個人の人生という視点で「みじかものがたり」が書かれ、その歌人の歌が織りなされていく。 本書で取り上げられたのは4人-柿本人麻呂、髙市黒人、大伴旅人、山上憶良-である。 第1巻で、柿本人麻呂の歌が一つの大きな時代背景のベースになっていた。だが、そこでは「歌聖」として揺るぎなき地位を築いた人麻呂が、歴史の動きの中で宮廷歌人として公に詠んだ歌が主体になっている。それは歴史の動きの中で様々に翻弄された人々が心情を吐露した歌とは局面の違うものだった。天皇の求めに応じて、あるいは例えば寿ぐ立場から詠み上げていった歌である。 この第2巻では、私人である人麻呂が…
鳴る神の 音のみ聞きし 巻向の 檜原の山を 今日見つるかも 現代訳 雷のように「音(おと)」ばかり聞いていた巻向(まきむく)の檜原の山を、今日はついに自分の目で見ることができたのだなあ。 歌の意味 この歌は、巻向の「檜原の山」を、噂や遠雷のように“音だけ”で知っていた者が、実際に訪れて目にした喜びを詠んだ一首である。題詞は「山を詠める」とされ、山への賛歌(雑歌)に分類されている。 「鳴る神」は雷(かみなり)の古い言い方で、雷鳴を轟かせる神威(神の威光)そのものを指す言葉。 「音のみ聞きし」は文字どおりなら「音だけ聞いていた」だが、噂に聞いていただけ」という含みで読まれることも多い(“音”を「評…
♫ 波打ち際をうまく濡れるように歩くあなた・・・ 低い雲間に天気雨・・・ サーフボードなおしに“ゴッデス”まで行くと言った・・・・♪ (『天気雨』作詞・作曲:松任谷由実) ある大学の昼休み・・・ 研究室で国文学者のF先生と英文学者のK先生がはなしていると・・ 学内の学生放送から曲がながれてきた・・・ K「お・・ユーミン・・♪ フフン~サーフボード~・・・」 F「うん? 夏の海ですか・・つゆあけが楽しみですものねぇ・・・」 K「ええ・・7月3日の波の日ということらしいですよ・・この選曲・・・」 F「ああ・・なるほど・・ 『天の海に 雲の波立ち月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ』・・・ ですねぇ・・・…
名称:月の舟(つきのふね) 原材料:小麦粉(国内製造)、アーモンド、砂糖、バター、カカオ、かぼちゃの種、卵、ひまわりの種、ぶどう糖、植物油脂、バターオイル、蜂蜜、還元水飴、乳糖、乳たんぱく、塩、モルト、クリーム、脱脂粉乳/トレハロース、乳化剤、膨張剤、香料 販売期間:通年 賞味期限:20日 販売元:天平庵 価格:200円 「月の舟」は、奈良県桜井市の天平庵が手がける一口サイズのタルトである。 舟の形をした薄いタルト生地に、アーモンド、かぼちゃの種、ひまわりの種、カカオニブをこぼれんばかりにのせ、カリッと焼き上げている。 小さな菓子だが、見た目はじつに華やか。細長いタルトの姿は、夜の水面をすべる…
鳴る神の 少し響(とよ)みて 降らずとも 我は留(とど)まらむ 妹(いも)し留めば 現代訳 雷の音がかすかに鳴って、たとえ雨が降らなくても。君が「行かないで」と言うなら、私はここに留まろう。 歌の意味 「鳴る神の少し響みて降らずとも我は留まらむ妹し留めば」 「鳴る神」は雷のこと。古代では、雷は天の神の現れ、または神意の兆しとして畏れ敬われた。 「少し響みて」は雷が遠くで鳴るさまを表し、別れの時に空気が張りつめるような情景を映している。 「降らずとも」は、「たとえ雨が降らなくても」の意味。「妹し留めば」は、「愛しい人が引き留めてくれるならば」という思いを表す。 この歌は、先の「鳴る神の少し響みて…
鳴る神の 少し響(とよ)みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留(とど)めむ 現代訳 雷の音がかすかに鳴り、空が曇ってきた。このまま雨でも降ればいい――そうすれば、あなたをもう少しここに留めておけるのに。 歌の意味 「鳴る神」とは雷のこと。古代では雷は天の神の現れとされた。 「少し響みて」は、雷の音がかすかに鳴る様子。 「さし曇り」は、空が曇り始める情景。 「雨も降らぬか」は、願いを込めた表現で、「雨が降ってほしい」という心情をやさしく訴えている。 恋人が帰ろうとするその時、空が曇り、雷が遠くに響く。 「雨が降れば、あなたを帰さずに済むのに」。自然の移ろいに託して、別れを惜しむ気持ちを繊細に表現し…
小野猿丸は、 各地の伝説や神社の縁起にその名が残る、 謎に包まれた " 伝承的な " 人物なんだって。 小野郷に住んでいた、弓の名手、だとか、 民間伝承では二荒山神社の 神職小野氏の祖は、「小野猿丸」だとか、 百人一首の歌人「猿丸大夫」と 同一視されることもある。 しれっと聖徳太子の子孫とか(°_°) ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ 日光行く前に、川越氷川神社に参拝した日、 境内に柿本人麻呂が祀られていて 柿本人麻呂って神様なの??と頭の中は はてなマークが飛び交ったけど 一応何かの為に写真撮ったら 午…
源氏物語6角田光代河出文庫 古典新訳コレクション2024年6月10日 初版印刷2024年6月20日 初版発行*本書は2018年11月に小社から刊行された『源氏物語 中』(池澤夏樹=個人編集、日本文学全集05) より「夕霧」から「幻」、2020年2月に刊行された『源氏物語 下』(池澤夏樹=個人編集、日本文学全集06)より、「匂宮」から「椎本」を収録しました。 5巻の続き。 megureca.hatenablog.com 裏の説明には、” 夕霧は亡き友、柏木の妻である落葉の宮に恋慕を募らせる。紫の上は出家を果たせずに最期を迎え、心の支えを失った光君は、悲しみにくれ出家を決意し、光源氏の物語は終焉に…
#雪に騒ける朝楽しも……★☆ 矢釣山 木立も見えず 降りまがふ 雪に騒ける 朝楽しも:柿本人麻呂 : 歌意: 御所の近くにある八釣山の木立も見えないほど、雪がどんどん乱れ降る朝は楽しいものだ。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集 第三巻より■□■ みんなぁ、元気ぃ~?寒いなぁ~読み方やでぇ~ やつりやま こだちもみえず ふりまがふ ゆきにさわける あしたたのしも みなさん、お元気?この歌は題詞に「柿本人朝臣麻呂が新田部皇子(にいたべのみこ)に献れる歌一首、また短歌」とあるわね。新田部皇子は天武天皇の皇子で奈良時代初頭の皇族よ。騒ける(さわける)=雪がざわざわと勢いよく降っている様子ね…