パレスチナのちいさないとなみ 作者:高橋 美香,皆川 万葉 かもがわ出版 Amazon 『瓶に入れた手紙』でわからなかったことが、いろいろ本当によくわかります。 「パレスチナ人」というひとくくりではなく、1人ひとり顔があって、名前があって、仕事と暮らしがあって、生きている、ということが、高橋美香さんの写真と文章で前半に、後半は、パレスチナ地域の人たち(アラブ人もユダヤ人も)とフェアトレードで共に仕事をする皆川万葉さんの文章で。 笑顔の写真が多いのは、写真家が何度も現地に通い、そういう関係をつくっているからで、後半を読みすすめていくと、とても笑って受け止められないパレスチナの仕事環境の過酷さ、人…