脚本家。1929年、岐阜県生まれ。 早稲田大学文学部卒業。大学時代に知り合った、紀田順一郎、大伴昌司と日本初の怪奇小説の同人誌を発行。 その後、第21回新人シナリオ・コンクールに「血と薔薇は暗闇のうた」で入選、『薔薇の標的』(72)で映画デビュー。 以後、『暴行切り裂きジャック』(76)、『HOUSEハウス』(78)などの映画脚本のかたわら、映画批評、小説、翻訳などの分野でも活躍。 著書に「スクリプター・女たちの映画史」「にっぽん脚本家クロニクル」など。
【撮影などのエピソード (1)】 山際「(『狂熱の果て』〈1961〉の撮影は)2週間か3週間で、2本立てで忙しい当時としてはスタンダードかな。ひどく忙しかったですけど。ちなみにぼくがその後で助監督をやった柴田吉太郎さんの作品は、同じ佐川プロなんだけど途中で金がなくなって中止。やれやれと思ってたら「金を借りたからすぐ来い。またやるんだ」って。そういう混乱の時代でした。
梅野泰靖 さん 俳優。 1933年(昭和8年)7月14日、生まれ。2020年(令和2年)8月25日、死去。 訃報 梅野泰靖氏が死去 俳優 :日本経済新聞 俳優の梅野泰靖さん死去:時事ドットコム https://www.47news.jp/5206671.html 桂千穂 さん 脚本家。 1929年(昭和4年)生まれ。2020年(令和2年)8月13日、死去。 訃報 脚本家の桂千穂さん死去:時事ドットコム
・ 雨に唄えば : 映画シナリオ Singin' in the rain : Screenplay 曽根田憲三, 渡辺幸俊編注 1992 鶴見書店 ¥1,000 ・ デイズ・オブ・サンダー : 外国映画英語シナリオ <スクリーンプレイシリーズ> フォーインクリエイティブプロダクツ 編 1995 フォーインクリエイティブプロダクツ ¥1,500 ・ 年鑑代表シナリオ集 1953年版 東京物語、雨月物語 他 シナリオ作家協会 編 昭29 三笠書房 ¥4,800 ・ 年鑑代表シナリオ集 1959年版 野火、独立愚連隊 他 シナリオ作家協会 編 1960 ダヴィッド社 ¥2,000 ・ 年鑑代表シナリ…
富田靖子デビュー!映画「アイコ十六歳」松下由樹と宮崎萬純も初お目見え 2月27日は富田靖子の誕生日! 製作総監修は大林宣彦、監督は今関あきよし「アイコ十六歳」 トシとって涙モロくなるにも程があるやろ、という話なのだが、最近のワタシは自分の溺愛している映画やドラマを見始めると、オープニングの時点で早々にウルウルしてしまうことがある。 そんな映画のひとつに『アイコ十六歳』(1983年)がある。 原作は名古屋在住の高校生・堀田あけみさんが当時史上最年少で文藝賞を受賞した小説『1980 アイコ十六歳』。そして監督は自主映画界で名を成し、弱冠23歳にして本作で商業映画デビューを果たした今関あきよし氏。 …
基本情報 散歩する霊柩車 ★★★★ 1964 スコープサイズ(モノクロ) 88分 企画:秋田亨 原作:樹下太郎 脚本:松木ひろし、藤田傅 撮影:西川庄衛 照明:城田昌貞 美術:進藤誠吾 音楽:菊池俊輔 監督:佐藤肇 感想 ■グラマな女房(春川ますみ)が浮気三昧なのに嫉妬した小男のタクシー運転手(西村晃)は妻を殺すと、霊柩車に乗せて、不倫関係にあった男たちを強請る奇妙な旅に出るが。。。■というのがお話の発端で、このあと二転三転する凝りに凝った怪奇スリラーで、でも全体的にコメディであるという、なかなか日本映画では例を見ないマニアックで洒落た映画。とにかく監督の佐藤肇の趣味の良さを堪能する映画であっ…
エンタムービー 本当に驚いたSF映画 (メディアックスMOOK) 作者:桂 千穂 メディアックス Amazon honto.jp 戦後70年徹底検証/ 表紙はスター・ウォーズ小説版の長野剛CONTENTS《1945→1959》 春の珍事、月世界征服、ほか 《1960→1979》タイムマシン 80万年後の世界へ、ほか 《1980→1999》ファイナル・カウントダウン、ほか《2000→2014》ノイズ、イグジステンス、ほか
★★★☆☆ あらすじ 刑期を終え出所したヤクザの男は、芸能事務所を始めた組長の指示により、ある女性をスターにするため奮闘する。 感想 やくざの世界を舞台にしたコメディ映画だが、正直あまり笑えない。笑えるような空間が作れておらず、すべてが流れていってしまう。そもそもどこが笑いどころかすら分かりにくかった。 主演の横山やすしも演技自体は良いのだが、案外コメディーシーンは下手だ。とりあえずなんでも威勢よくやってしまうので緩急がない。もしかしたらコントもちゃんとできないのでは?と疑ってしまった。彼は上手く操ってくれる人がいてこそ輝くのかもしれない。 やすきよ漫才傑作選(1) アーティスト:横山やすし,…
『幻想と怪奇 傑作選』紀田順一郎・荒俣宏監修(新紀元社) 伝説の雑誌の復刊に伴う前夜祭のようなもので、休刊前の本誌から抜粋した傑作選ですが、特にエッセイに古くさいものが多いのは否めません。 「『幻想と怪奇』、なお余命あり」紀田順一郎 『幻想と怪奇』創刊と終刊の経緯が簡潔にまとめられています。当事者ならではの事情がわかって興味深い。 「『幻想と怪奇』の頃」荒俣宏 怪奇幻想黎明期の事情。 「《前説》幻の雑誌、ふたたび」牧原勝志 収録作についての簡単なコメント。 「ジプシー・チーズの呪い」A・E・コッパード/鏡明訳(Cheese,A. E. Coppard,1946)★★★☆☆ ――エディ・エリック…
多忙にしていたら更新の間があいてしまいました(反省)。その間、日本は全国的に梅雨になってしまいました・・・。雨嫌いとしてはトホホ。 先日、石井隆監督の訃報が。しばらく新作の話が出ないなぁとは思っていたのですが・・・結果「GONINサーガ」が遺作となってしまいました。石井さんの作品も何気にほとんど観ていた筆者はショックを受けました。あの独特な空気感、男女の官能的な情念を映像に焼き付けられる作家が現在、他にいるだろうか・・・?稀有な“大人の映画”を演出できる方だったと思う。本当にとっても、とっても残念!監督のご冥福をお祈りいたします。 話は変わりまして、シャマラン監督の「オールド」を鑑賞(大分遅い…
全4項目 ●代表作 ●「100万人の映画ファンが選んだ名画パラダイス365日」の「外国映画篇」より6本 ●桂千穂「にっぽん脚本家クロニクル」より4本 ●日本シナリオ作家協会「シナリオ」シリーズより26本 「有りがたうさん」より 全4項目 ●代表作 映画脚本「モスラ」、 「海底軍艦」、 共同脚本「独立愚連隊西へ」等 ・ 本多猪四郎、岡本喜八、といった監督たちの下で脚本家、作詞家、写真家、映画監督 等で活躍した関沢新一が影響を受けた・好きな映画。 ●「100万人の映画ファンが選んだ名画パラダイス365日」の「外国映画篇」より6本 駅馬車 ジョン・フォード…西部劇、異文明との衝突、爆走アクション…
2014年10月9日と2021年7月8日に書いた記事と2020年11月26日に書いた雑文を再構成して転載。小林亜星さんがお亡くなりになる前の文章も混じっているのでわかり難いのでスミマセン。 南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領が死亡したという記憶を持つのに、(当時)まだ存命していたことに混乱した人がけっこういて、そんな事実と異なる記憶を不特定多数の人が共有している現象をマンデラ効果(マンデラ・エフェクト)っていうらしいんすが、私も数年くらい前かな……、作曲家の小林亜星さんがラジオ出演していて驚いたんすよ、十年以上前(何年前か記憶が定かではない)に小林亜星さんの訃報の新聞記事を見た(読んだ)か…
★★★☆☆ あらすじ 事故で亡くなった姉に見守られる妹。新尾道三部作。155分。 感想 主人公の姉が事故で亡くなるシーンはなかなか強烈だった。じわじわとトラックが迫って来て、やがては圧死することが分かっているのどうすることも出来ない状態。一番嫌な死に方かもしれない。どうせ死ぬならひと思いに即死させて欲しいものだが、死期を悟った姉がそんな状態でも妹を気にかけているのもすごかった。こういう死に方は嫌だが、最後の別れがちゃんとできるのがメリットと言えばメリットなのかもしれない。 その後、しっかり者だった姉は頼りない妹の前に現れては、彼女をサポートするようになる。姉が死後に最初に現れたのは、主人公が夜…