平成2年(1990)8月のイラクによるクウェート侵攻をきっかけに、国際連合が多国籍軍の派遣を決定。 同3年(1991)1月17日にイラク空爆で火ぶたを切ったのが、湾岸戦争だった。 そんな最中、私は桃井かおりの父である、国際政治学者の桃井真氏に大変お世話になった。 というのも湾岸戦争勃発後、軍事評論家やアナリストは連日、各テレビ局に呼ばれ、それは大忙し。にもかかわらず、桃井氏はどんなに忙しくても「う~ん、少しだけなら」と、可能な限りインタビューに時間を割いてくれたのだ。 同氏は進駐米軍属として勤務したのち、防衛庁防衛研修所(のち、防衛研究所)に入所。 国際関係論研究に従事し、研究部長などを歴任し…