ハドソンが発売した、双六を元にしたボードゲーム形式のコンピュータゲームシリーズ。
同社が出したRPG「桃太郎伝説」が略して「桃伝」と呼ばれることから、「桃電という鉄道があったら面白い」ということで出したのがこのゲームである。が、「桃太郎電鉄」は「桃太郎伝説」との区別のために「桃鉄」と略される。
シリーズデザイナーはさくまあきら氏、キャラクターデザインは土居孝幸氏。音楽担当はサザンオールスターズの関口和之氏など。
プレイヤーは電鉄会社の社長となり、目的地を目指しながら日本全国の鉄道網に見立てたボードを巡り、各地で物件を購入して収益を上げる。決められた期間で、総資産が一番多かった人が優勝となる。プレイ人数は最大4人(作品によっては5人)、1人でもコンピュータを交えて遊ぶことが出来る。
指定された目的地に一番乗りすると、多額の賞金がもらえるが、一番遠い場所にいるプレイヤーには貧乏神がとり憑いてしまう。貧乏神は勝手に物件を売ったり、ローンで買い物をする厄介者だが、ボード上ですれ違った他のプレイヤーになすり付けることができる。貧乏神はキングボンビーやミニボンビーに変身することがあり、特にキングボンビーは凶悪な悪行でプレイヤーを苦しめる。
2005年より携帯電話のアプリとしても提供されている。
2011年、開発者のさくまあきら氏が、2012年2月1日配信の携帯アプリ「桃太郎電鉄TOKAI」を最後に、「桃太郎電鉄」の新作開発を終了することを表明した。ハドソンがコナミデジタルエンタテインメントの子会社となり*1、コナミ社員との間にトラブルがあったことや、一緒にゲームを作ってきたスタッフが退社したことを理由にあげている。
*1:2012年3月1日、ハドソンはコナミデジタルエンタテインメントに吸収合併された。