師匠と弟子の関係から独立してやっていける人の条件は、いかに「師匠とは違う個性が出せるかどうか」です。師匠のモノマネに過ぎないなら、それは独立とは言いません。同じお店が一つ増えただけです。それは単なる「フランチャイズ」です。 民藝にハマってからというものの、色んな本を読んでいるのですが、「どこどこの窯元の〇〇さんは誰々の弟子で」という記述をよく見かけます。独立したということは、その人独自のデザインや技法が見つかり、それを追求できたということです。 島根県にある「森山窯」の森山雅夫さんは、民藝運動を率いた河井寛次郎の最後の内弟子です。6年間一緒に過ごし「人生そのもの」を教わったそうです。師匠から基…