「甲子園が全てではない」。明徳義塾との決勝に敗れた高知・森木大智はそう言った。それはこの秋のドラフト指名が見込まれるからこそ言えるセリフのようにも聞こえた。森木とて簡単に割り切ったつもりはあるまい。ゲームセットの瞬間、森木はグラウンドに突っ伏したという。もちろん仲間と甲子園に行きたかったに決まっている。今頃森木のセリフを思い出したのは別の試合のサイド記事を読んだから。大阪府大会の決勝、大阪桐蔭ー興国戦だ。 第103回全国高校野球選手権大会 2021夏甲子園予選展望号 (週刊ベースボール2021年6月29日号増刊) ベースボール・マガジン社 Amazon おさらいしておくと、試合は大阪桐蔭が4ー…