筆者撮影 船場橋(馬門石製)宇土市 熊本県宇土市には通称「馬門石」と呼ばれる、薄ピンク色をした阿蘇凝灰岩を産出し、この石材を使った、船場橋や門柱など風情豊かな景観を醸し出している。写真の船場橋は、網津町で産出する馬門石と安山岩による、全長13.7m、幅4.1mのアーチ橋で江戸末期の建造である。河岸には船着き場があり、川沿いの階段は昔の荷揚げの場所である。石橋の色が他地域の石橋と異なり、ピンク色であることからずいぶん異なった印象を受ける。 また、今から300年前の江戸時代に馬門石数千個を用いて、轟水源から旧宇土城下までの、総延長4.8㎞に及ぶ日本最古の上水道管(轟泉水道)(記載写真)を完成させ、…