すっかり放っぽりっぱなしの畑から、叔父が、何とか食べられそうな野菜たちを収穫して差し入れしてくれた。 お盆飾りにしたら「牛」どころか「バッファロー」になってしまいそうなザラザラゴツゴツのナスや、恐竜のようなキューリたち。 ありがたい。 土を触る人々は、食べ物を本当に大切にする。 植物の生命力とか陽の光のありがたみを知っている。 それは同時に、現実を受け入れる柔軟性を持っているということでもある。 自然と付き合うって、そういうことだ。 藤井風さんがねらうに世界に通じるよね。 結局、それが豊かな生き方なんだ。 硬い皮をむいたナスを多めの油を引いたフライパンでじっくり焼き、砂糖とめんつゆで味付ける。…