作家。映画監督。「本の雑誌」編集長。 1944年6月14日に東京で生まれ、少年時代を千葉で過ごし、青年時代に沢野ひとし、木村晋介らと東京・小岩の克美荘で共同生活を送った。業界専門誌「ストアーズレポート」の編集長をつとめるかたわら、目黒考二らと共に「本の雑誌」を創刊。『さらば国分寺書店のオババ』が出版されるや大ヒットし、「昭和軽薄体」「スーパーエッセイ」という言葉を生む。 テレビの紀行ドキュメンタリーやCMの出演作多数。
読書 2 図書館 1 高校生になると、読書事情がかなり変わる。学校の図書室を積極的に利用するようになった。私好みの本は多くはないが、新書を中心に読んだ。岩波新書にはおもしろそうなものはあまりなかったが、中公新書はおもしろいものが多かった。ノンフィクションや海外旅行記が文庫で次々に出る時代ではまだなかった。 あのころは、高校の図書室の本をもっともよく読んでいる生徒だったと思う。これは単なる想像ではなく、当時図書委員だったので、生徒の利用状況がわかった上での客観的事実だ。進学校の生徒は、読書よりも受験勉強に忙しかったから、世界と日本の名作文学といった本以外読む人は・・・、松本清張、アガサ・クリステ…
突如、降って湧いたような大谷選手の専属通訳だった水原一平氏の違法賭博問題。何が真実なのか、いろいろな情報が錯綜し、混迷の度合いは深まるばかり。良かれと思ったことも、また日本特有の義理人情も、国や文化が異なれば価値観や解釈が違ってくることを痛感する。水原氏がことの重大性に耐えきれるのか、このことがとても心配である。 ギャンブル依存症は、国際的な診断基準では、『ギャンブル障害』という呼称が使われており、精神疾患の一つと言われている。事実が明らかになり法に反することが行われていたのなら正しく法の裁きを受け、その上で科学的アプローチにより水原氏の状態が改善されることを願う。 そして大谷選手の精神的なダ…
先月の読んだ1日平均ページ数は60ページでした。平均60ページを目標としていたのですが、今月は目標達成です。読了した本は以下の5冊です。一言感想を添えてご紹介します。 読書メーターより 1、検察側の証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)アガサ・クリスティー著 クリスティーの法廷劇の脚本です。あるお金持ちの老婦人が殺され、そこに日頃出入りしていた青年に嫌疑がかかり、裁判になります。彼のアリバイを立証する唯一の人物は、青年の妻でしたが、彼女はそのアリバイを逆に覆そうとします。クリスティーの戯曲は初めて読みましたが、なかなか面白いですね。ちょっとした中篇小説を読んだ印象です。 2、帰ってきちゃった…
椎名誠さんの著書「犬から聞いた話をしよう」を読みました。世界中を旅してきた椎名誠さんが撮影したいろんな場面のいろんな犬たちの写真と小話が中心です。さらに幼少期に共に過ごした犬の話や映画撮影時の犬の話など、すべて犬と関係のある話が数ページずつ語られています。 犬から聞いた話をしよう 作者:誠, 椎名 新潮社 Amazon 出先のたまたま立ち寄った図書館でたまたま見つけた。 写真がメインなのでそんなに時間がかからずサクッと読める。 どの犬も嬉しそうである。その写真を撮る椎名さんの文章も嬉しそうである。 鎖・リードに繋がれていない自由な犬たちがたくさん登場する。 自給自足の犬たちもたくさん登場する。…
先月の読んだ1日平均ページ数は47ページでした。平均60ページを目標としていたのですが、先月は全然読み足りませんでした。読了した本は以下の5冊です。一言感想を添えてご紹介します。 読書メーターより <目次> 1、乗客ナンバー23の消失 2、ぼくがいま、死について思うこと 3、ナイフをひねれば 4、孤島の鬼 5、老後の年表 人生後半50年でいつ、何が起きるの…? で、私はどうすればいいの? 1、乗客ナンバー23の消失 (文春文庫) /セバスチャン・フィツェック著フィツエックはドイツのスリラー作家。『治療島』などが日本で翻訳されています。TV出身の作家なので章立てによって「次はどうなるのか!」と思…
失踪願望。 コロナふらふら格闘編 (集英社学芸単行本) 作者:椎名誠 集英社 Amazon 猪突猛進元気が取り柄なイメージからするとかなり老いを感じさせる日記だった しかも飲酒とかかなりヤバイんじゃないかと思われる 単なる露悪であるなら良いのだけれど 義母退院 病院で衰弱期の入口と言われ施設からは看取り対応の説明をと言われた義母だが 退院後は比較的安定していて今日は食事も自力で食べていたそうだ この調子なら回復も夢じゃないのかと思うけど誤嚥性肺炎を繰り返す可能性もあるわけで予断は許さないらしい 一山乗り越えたことを喜びつつも葬儀社のパンフレットをチェックする旦那を見て人の複雑さと強さを思う
ハマボウフウの花や風 椎名誠 文春文庫1994年9月10日 第1刷 参考までに、単行本は1991年十月 文藝春秋刊 目次 倉庫作業員皿を洗う三羽のアヒルハマボウフウの花や風温泉問題脱出秘密のあとがき(1991年 夏のおわりに)文庫版のためのあとがき(1994年 5月) 「倉庫作業員」は山田洋次監督の映画「息子」の原作になる。更に椎名誠本人によるSF長編小説「武装島田倉庫」になる。「武装島田倉庫」は鈴木マサカズにより漫画化。 「皿を洗う」は椎名誠本人による長編小説「哀愁の町に霧が降るのだ」になる。 「三羽のアヒル」は椎名誠本人により「あひるのうたがきこえてくるよ。」として映画化。 「ハマボウフウ…
こんにちは、ご訪問いただきありがとうございます。本日は、 岳物語 椎名誠 集英社 について書きたいと思います。 割と有名な小説なので、椎名誠さんをご存じの方をはじめ、そうでない方も書店でみかけたことがあるかもしれません。 僕がこの本を初めて読んだときは、学生時代でした。なんか色々新鮮だったのを記憶しています。 元々、椎名誠さんの小説自体が好きだったので、いろいろと読み進めていた時に出会いました。お子さんのことを中心に書かれていて、読んでいて幸せな気持ちになれる本ですね。 この本を読むと、なんていうか、身近なところにある幸せというか、かなり癒されるというか、すごくゆったりとした感じになれます。 …
昨日の冒頭の続きから始まる。 寒さにも質があると思ったのは、冬の八ヶ岳で-15℃の環境にいた時だ。勿論、冬山装備でのコトだ。風さえ弱ければ案外・・・大丈夫だ。それ以前に何度か真冬の仙台の寒さを経験していたが、仙台の夜の寒さは苦手だ。気温は-3℃程度だったと思うが、仙山線に乗って山形に行ってしまった方が楽だと思った。 だが、長野県内で諏訪なら耐えられるが、塩尻はキツかった。位置的には微妙な差に思えるが、松本の方が楽だった。 そう思うと、直江津や糸魚川、魚津や滑川は、海からの強風さえ無い日ならば楽に思えた。言うまでもなく、金沢はいろいろと興味のあるものもあるから、差ほど苦にはならなかった。 という…
★★★★☆ あらすじ 妻を亡くして岩手でひとり暮らす老人は、用事のついでに東京に住む子供たちそれぞれの家に立ち寄る。 www.youtube.com キネマ旬報ベスト・ワン作品。 感想 子供たちに心配されながらも、岩手の田舎で一人暮らしをする年老いた男が主人公だ。子供たちは父親を引き取ることも考えているが、本人は頑なに拒否している。今さら新しい場所で肩身の狭い思いをしながら暮らすなんて嫌だという主人公の気持ちはよく分かるが、それでも気にかけてくれる子供たちがいるのは幸せなことだ。 主人公は戦友会の行事に参加するついでに東京の息子たちの家に立ち寄ることにする。ここからのプロットは少し小津安二郎の…
作者は、椎名誠さん出版は、小学館ですいつも最近の椎名誠さんには文句を言っているのですが、それでも新刊が出ると読んでしまう根っからのファン怪しい探検隊の流れをくむ雑魚釣り隊も最終回ですか
2024/04/23 『人はなぜ恋に破れて北へいくのか ナマコのからえばり』(椎名誠:著/集英社文庫)を読んだ。 まずは出版社の紹介文を引く。 目が覚めれば待ったなしのシメキリ地獄。腹が減ったらただちにメシ。妻がいなけりゃ楽しく自炊。ときにスバヤク食えるお取り寄せ商品に浮気する。家では「じいじい保育園」の園長だけど、色黒大柄天然パーマがたたって夜の公園で職務質問受けたりする。もちろんビールは毎日飲んでるけんね。まだまだ若いシーナの日常。あっちこっちをケトばしながら回遊するナマコのぶらぶらエッセイ第4弾。 人はなぜ恋に破れて北へいくのか ナマコのからえばり (集英社文庫) 作者:椎名 誠 集英社…
只今13時55分。今朝は無事ウォーキングをすることができた。その後草むしりをしてから食材を買いに外出し、帰宅してから読書もした。村上春樹は僕を上手い具合に訳の分からない迷宮に連れて行ってくれた。いい感じで時間が過ぎている。大谷翔平はホームランを打った。素晴らしい。そして電話もメールもLINEもこない。誰も僕に用事はないらしい。僕の方も誰かに用事なんてない。今日も記事を粛々と書くだけだ。 僕はウォーキングをしている時にイヤホンで音楽を聴いている。その音楽に集中する時もあれば、何となく聴いている時もある。何となく聴いている時は、妄想しているか、もう少しましなこと(だけどどうでもいいこと)を考えてい…
●概要●ミュージシャン等20名●絵本作家2名 ●漫画家110名 ●他漫画家:情報不足・① ・② ・③ ・④ ・⑤ ●ゲームクリエイター14名 ●小説家104名 ・他小説家: ・① ・② ●哲学者1名●ファッションデザイナー2名 ●写真家2名●映画サイト運営者1名 ●概要 現在244名分のリストを掲載。 このコーナーは「映画人のオールタイムベスト(個別)」に掲載した以外の漫画家、アニメーター、ゲーム開発、シンガー、作曲家、小説家、その他クリエイターが影響を受けた・好きな映画のリストをまとめた掲載先のリンク集です。
最近、あらためてわからなくなっているのが、小説と随筆の違い、というやつ。 散文で書かれた(もちろん日本語で、という前提だが)文章であるなら、とりあえずどんなものであれ「読む」ことはできるわけで、その文章が小説なのか随筆なのか、エッセイなのかコラムなのか、はたまたルポなのか何なのか、といったことをあらかじめ意識して、その「読む」を調整するようなことは、まず普通はしていない。日本語で書かれた文字列ならばとりあえず「読む」ことが、半ば自動的に行われるようになっている。 というか、それは何も文章に限ったことでもなく、それこそ道端の看板や標識、貼り紙から注意書きの類などまで、とにかく文字で書かれているな…
みんな大好き「WEB+DB PRESS」が隔月刊誌としては休刊するということで、真の総集編的な全部入り総集編が出ました。 DVDとダウンロードコード付き!!! 全記事PDF+全文検索っていう意味がわからないほど豪華なのに3000円っていう実質無料な感じなのでみんな買うと良いと思います。 WEB+DB PRESS総集編[Vol.1~136] (WEB+DB PRESS plusシリーズ) 技術評論社 Amazon で、僕もそこに寄稿させてもらいました。で、そのときの依頼メールに「エッセイを執筆してくれ」って書いてあって興奮してしまいました。 だって、エッセイですよ。エッセイ。好きなんですよ、エッ…
椎名誠「漂流者は何を食べていたか」を読む この本のネタは、生きて戻った人による漂流記。残念だが帰還を果たせなかった漂流者のことはわからない。それを生きて戻れたのは知恵や技術があったからだと、またはクルーのチームワークがよかったからだと決めつけてはいけないと思う。理由の大半は、やはり幸運だったのだと思う。遭難の理由が不運であるとほぼ同じ割合で。 椎名誠の特徴は、実体験に基づいた文章がデフォルメを軽薄体などと揶揄されながらも、体験と文章のギャップが大きく、その面白さが共感を呼んできたことでしょう。この本においても、漂流記の抜書き的な部分より実体験を踏まえて書いている(本書で言うとアリューシャン列島…
終末トレインどこへいく? 第1話を見る。 水島努監督の、ハイテンションでキャッチーに狂っている終末世界青春劇…でいいのか? 人類と世界の規格を書き換える7Gが暴走し、何もかもが壊れてしまった世界の池袋西武線終点、吾野。 大人が皆獣になってしまう最果ての地で、親友との望まぬ別れを抱えていた少女が今旅立つ…みたいな話。 明るく装ってるところも、暗く狂ってそうなところも、世界観をノンストップで語り上げつつ話が動き出すところまで、一気に引っ張る勢いの良さは大変ありがたい。 ただ明るく狂っているだけではなく、クレバーに世界を見せる冴え、語る強さを感じ取れるスタートとなった。 全体の雰囲気としては『いそし…
高野秀行「間違う力」を読む2 「ラクをするためには努力を惜しまない」で、早大探検部の幹事長になった話が出てくる。(早稲田ではサークルの部長やリーダーのことを幹事長とと呼ぶらしい。ただの幹事だっていいのに)。リーダーを経験することは、メリットがあると思われるが、著者は自分勝手ができることを挙げている。集団行動の目的地や日程・ベースなどを自分に合わせて組めるというのだ。 ふとボクがグリークラブの学生指揮者だった時のことを思い出した。同期のメンバーに比べて少しばかり鍵盤ハーモニカが弾けるというのが、就任理由だった。なった当初は部員がバート練習に勤しんでいる間、ひまを持て余していた。みんなが集まって、…
2024/03/30 チャリンコで東北へ向かう旅、4日目は福井から金沢まで走った。天気は上々。道は平坦。もっと先まで走れなくもないが金沢には行きたい寿司屋がある。めざす東北はまだまだ先だが、なに到達できなくとも誰に迷惑をかけるわけでもない。うまい酒、うまい寿司、今日一日を楽しむ。それだけだ。 走ったルートは下の地図のとおり。車は多いが広く走りよい道がほとんど。高度グラフにあるように、大きな峠もない。ゆっくり走って走行距離約83km。総上昇量297mであった。 6:30 福井を出発。福井城跡の桜は未だつぼみのまま。 6:40 朝食に『吉野家 福井大手店』に立ち寄る。未だ閉まっており、開店時間は7…
すま けい・ さようなら、そしてこんにちは 幻劇 2010年 11月12日~21日 舞台 井上ひさし追悼 ゲストトーク出演 日替わり「水の手紙」「少年口伝隊一九四五」こまつ座 九十一回公演 紀伊國屋サザンシアター 2011年 5月26日 放映 BS NHK 日本列島 スペシャル「響け明日へのゴング」語り 6月4日放送 第26回NHK名古屋創作ラジオドラマ脚本募集最優秀賞『猫が笑えば』(名古屋局制作) 7月2日「劇作家岸田國士を読む」MINAMI-AOYAMA MANDALA PRESENTS READING LIVE 南青山MANDALA 演出 井上思 2012年 3月22日~31日 舞台「満…
2024/03/27 チャリンコで一人旅に出かけた。行き先は東北である。なぜ東北なのか。別に恋に破れたわけではない。そう言えば些か唐突に聞こえるかもしれないが、人はなぜか恋に破れると北へ旅するものらしい。定説である。しかし齢64のジジイに恋もへったくれもない。目的はただただ春の到来を慶びたい。それだけである。春の到来をいちばん心待ちにしているのはどこか。北国である。なんとなく越中、越後、東北地方といった豪雪地帯は切実に春を待ち望み、春が到来するや、心の底から慶び、はっちゃけていそうな気がするのだ。そして春といえば花。花といえば桜に決まっている。今年1月31日発表の日本気象協会による桜の開花予想…
すま けい・ さようなら、そしてこんにちは 幻劇 2012年 12月11日 舞台「言葉の滋味 言葉の凄み」 Dramatic Reading 構成 演出 井上思 inMANDALA 2013年 2月16日~17日 復刻 舞台朗読劇「天切り松 闇がたり」~第一夜 闇の花道~槍の小輔 集英社刊より 原作 浅田次郎 台本 中西良太 構成 演出 中嶋しゅう 三越劇場 旅公演 2月19日~3月2日 千葉方面 ーーーーーーーーーーーーーー 顔 カオ かお こんなシーン 出演 すまけい 鷲尾真知子 増田英治 音楽 演奏 藤原道山 資料 チラシ DVD(市販あり) ーーーーーーーーーーーー 1972年「すまけ…