『天才の栄光と挫折』(文藝春秋:藤原正彦)の中で、フェルマーの最終定理を解いたアンドリュー・ワイズが取り上げられていた。フェルマーの最終定理とは、3 以上の自然数 n について、 となる自然数の組 (x, y, z) は存在しない アンドリュー・ワイルズnが3以上というのがポイント。 n=2のときは、ピタゴラスの定理でおなじみ。フェルマーとは、17世紀前半の法律家で、数学愛好家。ディオファントス(時代は違うが、ユークリッドに匹敵する古代ギリシアの大数学者)による『算術』(ラテン語訳)を読み始めた彼は、その余白に解答を記載。彼の死後、一つを除いて全て解明された。最後に残ったその一つこそ「フェルマ…