高校時代、第九のポケットスコアを購入し「フーム、あの音はこんなふうに書かれていたのか」と指揮者気どりで読みふけっていたぼくであるが第四楽章に一箇所、どうしても気になるというか腑に落ちない部分があった。 それは終結部の大詰め、合唱が「歓喜よ、神々の美しき火花よ(Freude, schöner Götterfunken!)」と高らかに歌い上げる916小節からのところ マルで囲ったところがその合唱を導く木管と弦楽器の下降音型であるのだが、 なぜベートーヴェンくんはここにスタッカートを付けているのか?? そんなふうに演奏している例を聴いたことがないし、これはいったい何??? という疑問なのだった。 ど…