基本対称式と逆数和について慌ただしく計算した結果を少数の同好の士に贈るとしよう。基本対称式とは下記のようなものだ。 五個の項が与えられたとする。 基本対称式はそこから生成される各項の対称な式の集まりだ。 このケースでは、1を含めて6個になる。 項数nの基本対称式の数は1を含めるとn+1になる。 代数学では対称式は基本対称式で表示できるという有名な定理がある。 これを調和級数に当てはめ、極限値の傾向を探るというのが、計算動機のトリガーであります。 具体例を5つのケースで試算する。 が5項として与えられる。その時、基本対称式は上の例に倣ってけいさんすれば、 第二番目がいわゆる調和級数になる。最後の…