斜線堂有紀の『楽園とは探偵の不在なり』を読んだ。かなり奇抜な設定で語られる本格ミステリー。 天使が降臨し、2人以上を殺したものは天使によって地獄へ引き摺り込まれる世界。同一人物による連続殺人は劇的に減ったが、どうせ死ぬなら多くを道ずれにしようと延焼力の強い小型爆弾フェンネルを使ったテロが頻発する。そんななか、探偵の青岸焦は大富豪で天使愛好家の常木王凱から孤島の常世島へ招待を受ける。迎えの船は4日後しか来ない島で起こる連続殺人。いったい誰がどうやって・・・? 2人殺せば天使に焼かれるが、1人殺しただけでは天使からのお咎めなしという設定がミソ。かなり特殊な設定下だが、まずまず楽しく読めるお話。 以…