今回は,「第1章 知識の獲得における言語の問題と概念化の実際」の 2.教師の発話だけでは,児童が言語を理解できない場合の対応 についてです. これは,次のようにまとめています. 「教師の発話だけでは,児童が言語を理解できない場合の概念形成については,少なくとも児童の記憶に,その言語に関する何らかの心象が残っていることが,概念形成のための条件となる」 例えば既出の「垂木」の理解には,軒天や庇(ひさし)を見上げた経験の心象が必要です. ですから,「あなたの家の軒(のき)の部分は,どうなっていますか」などの追加発問で,できるだけ経験の心象を出させる工夫が必要となります. 引用 : https://w…