「差別は思いやりでは解決しない ―ジェンダーやLGBTQから考える」神谷 悠一 <所感> タイトルは「ジェンダーの差別は思いやりで解決しないのはなぜか?」との問いのことである そして本書ではこの問いへの解決策として「LGBT差別禁止法案(仮称)」を提言している。 ここで感じる違和感は「差別」という文言だ。 このような法案ができると何もかもが「差別」と評させそうな懸念がぬぐえない。 著者は差別に認定されるにはハードルがあるので大丈夫としているが、そうなのだろうか。 この法律を盾に誰かが「この人(組織)は差別をしている!」と言い拡散されると既成事実になるだろう。 そのようなリスクを無視しながら、一…