差別と平等 仏教では、この「差別と平等」についてどのように考えているのでしょうか? 人間とは、人の間と書きます。 人と人の間に生きること、決して一人ではないことを意味しています。 そこには人間関係が生まれ、社会ができています。 環境・地位・財産など、人はみな違う生き方をしています。 しかし、人は生き方の違いはあれ、みな本来は平等なのです。 この平等には二つの意味があります。 一つは、生きとし生きるものすべて成仏の可能性を持ち、尊い命を持っていることにおいて平等なのです。 もう一つはすべての人間はその存在の根底に無明の闇を持っていることにおいて平等なのです。 無明の闇とは、煩悩にとらわれ悟りえな…