著者:ウィリアム・フライアー・ハーヴィー翻訳:横山茂雄出版社:国書刊行会 古さ漂うイギリスの怪奇小説全9篇。 著者名ではピンと来なかったが、「炎暑」と表題作は遠い昔に読んでいたようだ。 上記2作品は評判も高いだけあって、筋が分かってもそれだけの面白みはある。 他の作家さんにも影響を及ぼしているだろうことは容易に理解できる。 それ以外の初読み作品だと「ミス・コーニリアス」が良かった。 古さ故とりたてて怖いとは思わないが正体がわからない事象で受ける 精神的な不安を描いている作品が多かったように思う。 あとは全体的に結論を読者に委ねているというか 放り出したままという印象もある。 雰囲気は嫌いではな…