封切り二日目。 席数89の【シアター9】の入りは七割ほど。 1992年に判決の出た日本初のセクハラ裁判、「福岡セクシュアルハラスメント事件」の顛末の映画化。 法廷劇では誰を主役に据えるかがキモも、本作では原告とその弁護士の両方を中心に据えている。 物語りを構成する要素が多い割には、尺は105分とさほど長くはない。そのぶん、人物の掘り下げは深みが足りない。 主任弁護士の『朝日道子(綾瀬はるか)』はやはり弁護士で家事や育児にも非協力的な夫に腹を立てることもなく、弁護と日々の家庭内の労働を粛々とこなす。いわゆる、ワンオペ。 新人弁護士の『藤野栞(松本穂香)』は、金にならない案件ばかりを引き受けるお人…