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橋浦泰雄

(読書)
はしうらやすお

1888〜1979年の民俗学者・社会主義運動家・画家。鳥取県岩美郡出身。生活協同組合co-op(生協)の社会運動家:橋浦時雄の兄。青年時、幸徳秋水訳の『共産党宣言』を読んで共鳴し、クロポトキンの『相互扶助論』にも被れた。全日本無産者芸術聯盟(ナップ)を結成し、その中央委員長に就任。共産党員のマルクス主義者であり、日本プロレタリア美術家同盟=ARにも加盟。有島武郎を経由して柳田國男の知遇を得、その一番弟子とも謂われる。他にも有賀喜左衛門や渋沢敬三・中山太郎・岡正雄・関敬吾・徳永直・蓮仏重寿・胡桃沢勘内・江戸喜久治などと交流があった。柳田國男の連続講義やその後の「木曜会」などで、更に郷土史家たちと密接な人脈を形成していった。挿絵画家としても聊かの活動があり、結局適わなかったが、富岡鉄斎に師事しようとしたりもした。熱心な資料収集を活かして、捕鯨史の大著『熊野太地浦捕鯨史』を為した。(他に『日本民俗学より見たる家族制度の研究』等。)また、広辞苑第一版時の執筆者でもあった。最近では鶴見俊輔の長男;鶴見太郎がかなりしっかり橋浦泰雄の事績を追っている。;『柳田国男とその弟子たち 民俗学を学ぶマルクス主義者』、『橋浦泰雄伝 柳田学の大いなる伴走者』等。

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