脚本家。作家。日本女子大学を経て早稲田大学卒。
1925年5月10日生まれ。京城(現:大韓民国)出身。
橋田文化財団理事長。
ホームドラマの脚本家として人気を得ている女流脚本家。特に、史実の中の出来事や激動の時代を女性の目から見た脚色に定評がある。
役者に長いセリフを言わせることでも有名。内館牧子の師匠としても知られる。
大学卒業後、松竹脚本部へ入社。女性初のシナリオライターとして脚光を浴びるが、当時の風潮からか、なかなか満足に脚本を書かせてはもらえない状況が続き、1960年頃退社。
フリーとなった後の約3年間は仕事が全くない状態であったが、1964年『袋を渡せば』で作家デビュー。同年、東芝日曜劇場で執筆した『愛と死をみつめて』が話題となり、度重なる再放送の後に映画化されるなど、ヒット作となっていった。
その後は、名プロデューサー・石井ふく子と共に数多くのテレビドラマに関わっていくこととなる*1。
他にも、NHK連続テレビ小説『あしたこそ』、日本テレビ系列の『つくし誰の子』シリーズ、森光子主演の人気ドラマ『時間ですよ』などを手懸け、NHK大河ドラマ『おんな太閤記』も執筆。そして何より大きな活躍となったのは、1983年放送のNHK連続テレビ小説『おしん』だろう。
おしんのひたむきで一途な生き方に、日本は空前の「おしんブーム」に沸き、その人気は日本だけに留まらず海外にも進出。世界59の国と地域で放送され、おしんは世界中で大ブレイクすることとなる*2。
世界も認める脚本家となった橋田は、その後も大河ドラマ『いのち』『春日局』といった名作を連発。そして、第二の代表作となる『渡る世間は鬼ばかり』が1990年スタート。10年以上に渡って1人で脚色を続け、橋田流家族間の付き合い方や、そこに見え隠れする「鬼」の描写など、橋田スタイルが色濃く現れていることから各方面で話題となり、人気は不動のものとなった。
ドラマ執筆業の傍ら、バラエティー番組にも出演。『笑っていいとも!』や『さんまのまんま』などに出演し、エキセントリックな言動が話題になっている。
現在では、橋田文化財団による「橋田壽賀子賞」を設け、北川悦吏子や大石静など、第一線で活躍している脚本家も多数受賞している。
2005年に放送される、仲間由紀恵主演の大型ドラマ『ハルとナツ 届かなかった手紙 〜ブラジル移民物語〜』のため、現在執筆活動中である。
1983年 菊池寛賞受賞
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ドラマ
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著書