今年70歳になった。 自分を顧みておもう、 おれのような平々凡々たる人間は非常に大勢いる。 おれたちは、さあいよいよ死ぬというその瞬間ときが来るまで まだまだ間があるサ という謎のふてぶてしさを持ち続け、欲から離れた本気には一度もなれずに、欲の真っただ中で、ふっと意識が消えて、はいおしまいという頓馬を繰り返してると。 (ブッダ 神々との対話3篇3章5節・山の譬喩 中村 元訳) より引用させていただきます。 (釈尊はパセーナディ大王に説かれた) 虚空をも打つ広大な岩山が、四方から圧しつぶしつつ、追ってくるように〈老いと死〉とは、生きるものにのしかかる。王族、バラモン、庶民、隷民、チャンダーラ、下…